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湖国農政懇話会 遺伝子組換え作物栽培指針検討部会(第2回)

概要

日時

平成16年6月24日(木曜日)16時から17時30分

場所

滋賀県庁本館第4委員会室

各部会員からの主な意見等

(主な意見等)
部会員 主な意見等
学識経験者 ・非組換えの国産大豆は組換え大豆(輸入)の3倍の価格となっており、この状況では誰も組換え大豆を作らないと思う。 ・将来、アレルギーを起こさない小麦や米など消費者にメリットのある新しい組換え作物ができれば、消費者の意識も変わるだろう。それまでの当面の間の指針として位置づけられる。 ・遺伝子組換えの大きな可能性とともに、消費者の抱える不安、懸念も現実としてあり、現状認識もこれを受けた記述にすべきと考える。
学識経験者 ・指針を策定しても、実際の運用が問題となる。県民理解の促進のため具体的に何をしていくのかが大切。昨年の中主町の事例のように、遺伝子組換え作物の安全性に対する説明等がないままに県が栽培を一方的に中止させるようなことがあってはならない。 ・遺伝子組換え作物(たとえば大豆)の試験ほ場を農業試験場に作り、消費者等に栽培状況を見せる施設を作ってはどうか。 ・指針の検証や見直し等を行う検討委員会の持つ役割は大きい。指針策定後において、県として整合性のとれた(バイオ産業の振興、研究推進等を)フォローする施策を講じてほしい。
学識経験者 ・実用(商業用)栽培を自粛することには賛成できる。わが国においては魅力のある遺伝子組換え作物はないのが現状。 ・遺伝子組換え作物に対する(消費者、研究者、行政などの)対話を何度も重ねることにより、コンセンサスを得ることが大切。 ・「遺伝子組換え作物に対する現状認識」については、遺伝子組換え技術でなく組換え作物に絞る必要があるのではないか。
生産者 ・遺伝子組換え作物の安全性が確保されていても、健康に対する不安や世代間にわたる不安感があり、消費者に受け入れてもらえない。このため、風評被害につながる恐れがあり、生産者は誰も作れない。 ・遺伝子組換え作物は安全でないという根拠を明確に示してもらわないと、生産者としても判断がつかない。
消費者 ・消費者は遺伝子組換え作物に対して、食品として、あるいは交雑による環境への安全性に問題があると考えている。 ・実用栽培は自粛を要請するが、試験研究はOKというのは消費者として納得できない。 ・遺伝子組換え技術は大きな可能性があるのかも知れないが、現状認識の部分については、遺伝子組換えの持つプラス面とマイナス面を並列にして表すべき。
流通業者 ・県としては、交雑・混入の懸念があると認識しているのか。

部会長まとめ

  • 遺伝子組換え作物の持つ可能性と同時に、消費者が抱える不安は現実にあることから、現状認識の部分では(1)と(2)にプラス面とマイナス面とを併記して整理する。

今後のスケジュール

  • 第2回部会でのまとめや意見等を踏まえて指針の原案を修正し、各部会員に速やかに送付し確認を願う予定。
  • その後、県の指針として策定し、公表する。

当日配付資料

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