農業排水の反復利用や農業用水の節水、施設整備を行うことにより、琵琶湖へ流入する栄養塩類(窒素・リン等)を削減することを目的として、水田反復利用施設事業に取り組んでいます。
農業用用排水施設の新設、更新または改良であって、1団地の受益面積がおおむね2ヘクタール以上であり、かつ、集水面積内に3ヘクタール以上の農用地(区画整理が施工済みか、もしくは、施工中で、用排水が分離された水田)を有する排水路反復利用施設の整備
農業排水循環利用促進事業の実施に必要となる導水施設および観測機器の補修または更新
排水を反復利用するため、支線排水路等をゲート等で堰きあげ、用水として再利用する
用水使用量を節減するために給水装置等を設置し、使用水量の適正化を図る
排水溝畔止水工および補強,排水位調整器およびろ過排水口の設置
排水路溝畔からの漏水を止水することや、農業排水の滞留場所を確保できるよう、すでに整備された農業排水路を対象に、農業排水流出抑制のための施設整備を行う
隣接水田への排水枡の設置(田越しかんがい)
排水路側で操作されている一筆排水口を用水路側にも設置し、排水を下流の用水路に戻し、用水として再利用する。あるいは、隣接水田に排水枡を設置し、上部に位置する水田の排水を用水として再利用できるよう施設整備する。
田面不陸の補正や田面勾配を補正することにより、適切な水位管理に資するとともに、過剰水の発生を低減する。
河川から水田内へ、魚類が遡上できるよう、排水路や一筆排水枡を段階的に堰きあげることにより、かつての水田が有していた産卵繁殖機能を回復させるとともに、農業排水の流出を抑制する施設を整備する施設について詳しくはこちら 魚のゆりかご水田プロジェクト