1.土地改良区運営指針
2.統合整備計画
農業をされていない方にはなじみのない団体かもしれませんが・・・
★通勤で近道として使っている農道
★釣りをしているため池や近所に流れている小川
これらは、土地改良区が管理している施設かもしれません。
「春の小川」や「めだかの学校」で歌われているのも、農業用の水路の様子です。
都市化により、「春の小川」に歌われていた川は暗渠になりましたが、皆さんの身近なところで今も農業を支え続けている土地改良区のことを、もっと知ってください。
そのことが、“水の時代”といわれる21世紀を乗り切り、子供たちにかけがいのない貴重な財産を残していくためにも必要であると考えます。
「土地改良区」とは、土地改良法という法律にもとづいて設立される農家の人たちの組織で、農業を行う上で欠かせない農地や用排水施設の整備、ため池や水利施設の維持管理をしています。
具体的な活動
主な業務
近年、田んぼや水路の多面的機能が注目されております。これらの機能を、農家の方はもとより非農家の方々へ広く伝え、農村環境を保全する役割も土地改良区へ期待されています。
社会経済情勢が大きく変化する中、農地や農業用水は、食料の安定供給に欠かせない基盤であるとともに、国土の保全や美しい農村景観など多面的機能を持つ大切な資源でもあるという意識が国民の間で高まってきています。
土地改良区は、ふるさとの環境を育んでいるこのような資源を大切に守り育てることを通じ、新たな時代にふさわしい豊かで住みよい農村づくりを目指して、市町を始め、地域に住んでいる人たちみんなの理解と協力を得ながら、積極的に活動していきたいと考えています。
※多面的機能とは...
田んぼや畑、ため池、農業用の水路は、単に作物を生産する場としてだけでなく、地域の生態系保全においても大きな役割を果たしています。ほかにも、降雨の際に地域の雨水を一旦貯水する災害防止機能や、防火用水施設としての役割、さらには潤いや安らぎの場、伝統的な文化の継承の場、などの役割も果たしています。
「20世紀は石油の時代、21世紀は水の時代」
と言われています。これからますます水が貴重になる時代がやってきます。
ご飯1杯分をつくるのにお風呂1杯分の水が必要と言われていますが、土地改良区は農業に必要な膨大な量の水を地域に提供しています。
土地改良区は、こうした大切な国民の財産とも言える農地や農業用水を守り育て、豊かな地域資源を次世代に引き継ぐ役割を担っている組織なのです。
以上のように、土地改良区が果たしてきた役割を農家の人にも、農家でない人にも知ってもらいたい、ということで行っている取り組みが、『21世紀土地改良区創造運動』です。
その一環として、土地改良区の愛称が募集され、全国投票を経て「水土里ネット」に決定されました。
例えば、「○○○土地改良区」なら「水土里ネット○○○」と呼びます。
「水土里」の各文字は
「水」・・・農業用水、地域用水など
「土」・・・土地、農地、土壌など
「里」・・・農村空間や農家・非農家の生活空間など
を象徴しています。
また、「水土里」(みどり=緑、グリーン)には、“自然”や“環境への負荷を少なくする”などのイメージがあることから、豊かな自然環境や美しい景観、さらにはおいしい水、きれいな空気にもつながっています。
「水土里ネット」には、全国で40万kmに及ぶ水路などのネットワークや、人、物、情報のつながりにより、農家のみならず地域住民や都市住民と連携して、国民共有の財産である美しい農村を創造する役割を果たしていこうという意志が表れています。
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