琵琶湖は、私たちの生活を支え、限りない恩恵をもたらしてきました。なかでもヨシ群落は、水鳥や魚の生息場所であり、湖岸の浸食を防止するほか、湖辺の水質保全にも役立っています。また、先人は生活の中にヨシを巧みに取り入れ、ヨシとともに暮らしてきました。県民にとって、ヨシ原は原風景の一つとなっています。
しかし、琵琶湖のヨシ群落は、埋め立てや湖岸堤の整備などにより、昭和30年代に比べると著しく減少してきました。このため、滋賀県では条例を制定し、ヨシ群落を守り育てるなどの取組を進めています。
ヨシ群落面積の変遷(クリックで大きな画像が見られます)
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良好なヨシ群落を守っていくために、保全に必要な区域を「ヨシ群落保全区域」に指定し、行為規制を行っています。
失われたヨシ群落の再生に取り組むとともに、刈取や清掃等の維持管理を行っています。
刈り取ったヨシを生活の中で利用され、活用されるよう、取組を進めています。
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漁場環境保全創造事業=フナやモロコ等の産卵と繁殖の場の確保と湖辺域の生態系の保全
【平成8年度~平成22年度に、26.6haを再生予定】
琵琶湖河川再生事業=人工護岸を自然的環境に復元し、埋め立て以前の湖岸を再生
【平成9年度~平成22年度に、延長6.2kmの湖岸を再生予定】
琵琶湖ヨシ群落自然再生事業=ヨシが自然に伸びる力を引き出して、失われたヨシ群落を再生
【平成17年度~平成22年度に、4.8haを再生予定】
※県事業としてのヨシの刈取は事情により平成20年度から3年間休止しています。