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3 原因食事別食中毒統計

2017年12月6日

3-1 原因食事別発生件数

〇本県における昭和29年から平成28年までの原因食事別にみた食中毒発生件数は次表のとおりです。
〇食中毒の発生が最も多い原因食事は「会席料理」の178件（21.5%）であり、平成に入って増加しており近年は50％を超えています。次いで「仕出し料理」167件（20.2%）、「弁当」138件（16.7%）の順ですが、昭和に比べ減少しています。
〇これらの傾向は、仕出し料理を家庭等で食べることが減り、飲食店で会食することが増えている生活様式の変化による影響であると考えられます。

（表）
年次	会席料理(注1)	仕出し料理	弁当	給食	定食	家庭料理	自家製食事(注2)	不明
昭和29～33年	5	10	14	5	3	25	2	8
昭和34～38年	3	26	6	5	9	11	3	11
昭和39～43年	2	17	9	8	13	15	3	3
昭和44～48年	4	11	5	7	4	8	1	3
昭和49～53年	6	10	18	2	6	8	0	2
昭和54～58年	4	14	9	9	6	7	3	5
昭和59～63年	5	16	19	2	4	8	2	0
平成元～ 5年	16	16	11	2	3	4	2	0
平成 6～10年	10	5	15	7	14	4	4	0
平成11～15年	24	8	11	7	23	8	5	1
平成16～20年	31	15	5	2	9	4	1	1
平成21～25年	40	14	8	7	8	8	1	1
平成26～28年	28	5	8	2	2	2	0	0
総計	178	167	138	65	104	112	27	35

（注1）宴席に出される料理
（注2）家庭料理以外で調製された「おもち」、「おはぎ」、「おやつ」などの食事
※ 平成21年以降の食中毒発生件数には、大津市保健所所管分を含む。

原因食事別発生件数（グラフ) (PDF:309 KB)

3-2 原因食事別患者数

〇本県における昭和29年から平成28年までの病因物質別にみた患者数は次表のとおりです。
〇食中毒の患者数が最も多い原因施設は「弁当」の9,882人（29.9%）と「給食」の7,883人（23.8％）であり、これらは大規模食中毒の影響が大きいです。次いで「仕出し料理」4,889人（15.2%）、「会席料理」4,861人（15.1%）の順でした。

（表）
年次	会席料理(注1)	仕出し料理	弁当	給食	定食	家庭料理	自家製食事(注2)	不明
昭和29～33年	105	162	698	437	74	251	32	260
昭和34～38年	45	529	344	513	440	89	122	297
昭和39～43年	33	325	1,063	1,243	402	235	29	14
昭和44～48年	65	309	72	1,037	160	88	6	195
昭和49～53年	387	204	1,307	275	150	28	0	8
昭和54～58年	144	260	126	757	142	75	105	49
昭和59～63年	119	570	1,074	814	166	63	51	0
平成元～ 5年	492	658	688	91	23	16	99	0
平成 6～10年	331	226	1,648	1,855	360	48	127	0
平成11～15年	424	178	535	524	283	37	75	3
平成16～20年	1,216	630	1,268	23	475	13	20	10
平成21～25年	1,090	618	785	235	229	36	34	78
平成26～28年	410	220	274	79	47	17	0	0
総計	4,861	4,889	9,882	7,883	2,951	996	700	914

原因食事別患者数 (PDF:282 KB)

3-3 1事件あたりの患者数

〇1事件あたりの患者数は、「給食」が121人で最も多く、次いで「弁当」が72人であり、これらの食事は事件が発生すると大規模化しやすいので、特に注意が必要です。逆に喫食者が限られる「家庭料理」は9人と最も少ないです。

（表）
	会席料理	仕出し料理	弁当	給食	定食	家庭料理	自家製食事	不明
患者数（人）	4,861	4,889	9,882	7,883	2,951	996	700	914
事件数（件）	178	167	138	65	104	112	27	35
1事件あたりの患者数（人）	27.3	29.3	71.6	121.3	28.4	8.9	25.9	26.1