琵琶湖の水環境保全のために、NPOや県行政等の様々な主体が取り組みを行ってきたが、今後における更なる取り組みのためには、協働を行うための目標設定にあたって計画段階からの話し合いや実施時の役割分担、そして地域が常時参加できる仕組み作りが必要であると話し合いを行った。
また、地域におけるNPO活動を持続するための財政面の難しさについても、NPO全体の課題として意見が出された。
協議風景1
協議風景2
家庭生活から環境保全への取り組みが大切
協議風景3
県職員:これまでの環境行政は、工場排水の有害物質や以前合成洗剤に含まれていたりんによる富栄養化、生活排水の問題など、私たちの健康や環境に大きな影響を及ぼすある特定の原因について、規制したり、下水道を整備したりというやり方で進めてきた。しかし、現在は大きな原因があるわけではなく、小さな原因がいくつも存在する時代である。今後はそうした時代に合わせた手法、プロセスに取り組んでいく必要がある。
NPO:浄水の整備に合わせて川との付き合いが無くなってきた。また、車社会への移行から川の暗渠が始まった。社会の変化から自然との付き合いが変わってしまった。
NPO:流域の整備から川との向き合い方の変化もある。
NPO:守山では2003年度から河川の窒素、リンの減少が停滞している。今後は人口増加とともに数値が上がるのではないか心配している。
NPO:常に問題の底辺を考えないといけないのではないだろうか。考えれば多くの方々に愛される川になると思う。
NPO:現状の中でそれぞれの主体が何ができるのかを常に考えなければいけない。
川の綺麗さについても、綺麗で当たり前という観点から注意して考えられなかった。
NPO:まわりが見えなくなってしまうと何も取り組めなくなる。
世話人:見て感じることと意識の中でのギャップは激しいように思う。
そのための様々な主体が参加できるプランニング、アイデアを持ち込める仕組みが必要に思う。
県職員:我々にも反省があり、それぞれの地域でひとつ一つ取り組める仕組みも必要である。
NPO:市街地整備による川の暗渠からの問題発生があったように、やはり設計段階での話し合い(プランニング)が大切である。
世話人:仕組み作りのために様々な主体をつなげていくのも大変難しい。行政内の組織や地域内においても横断的になっていないように思う。
NPO:自分からの取り組みも大切であるが、つなぎの部分に関してはネットワークセンター等の中間支援センターへも期待していきたい。
事務局:環境保全への取り組みについてもコスト面での課題がある。住民、NPOでもクリアしていくのが大変難しい。
NPO:NPOにも財政の厳しさがあり、担保等が無いことから一年ごとにどのように生きていくかが課題である。また、NPOとしてのレベルアップ、メディア等の活用など活動展開の努力も大切である。他に「こういうところにこういう情報があるよ」という情報がもっとほしい。
NPO:これからは、コスト面、サービス向上の面から官から民への流れになるが、民でも持続性からそれなりの積算はある。NPO=無償という考えで済まされたくはない。
閉会[12時00分終了]
情報掲載日 2009年01月26日
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滋賀県県民活動課NPO・協働推進担当
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