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協働を進める取り組み

ラウンドテーブルしが

第7回「琵琶湖の水環境保全のための協働について~新しい時代の水との付き合い方~」協議概要

  • 期日:平成18年(2006年)2月3日(金曜日)
  • 時間:10時00分~12時00分
  • 場所:滋賀県庁別館4階 しが協働ル~ム
  • テーマ:「琵琶湖の水環境保全のための協働について
  • ~新しい時代の水との付き合い方~」
  • 開会:[10時00分開始]
  • 県民文化課 NPO活動促進室 川村室長[挨拶:ラウンドテーブル主旨説明]
  • 自己紹介
  • NPO関係者
  • 特定非営利活動法人おうみNPO政策ネットワーク 竹谷利子氏
  • 特定非営利活動法人琵琶湖ネット草津 高岡實氏
  • 特定非営利活動法人瀬田川リバプレ隊 富岡親憲氏
  • 特定非営利活動法人びわこ豊穣の郷 北田俊夫氏、長尾是史氏
  • マキノまちづくりネットワークセンター 藤原久代氏
  • 県職員
  • 環境管理課 中村参事、森田主幹、三和副主幹
  • 全国豊かなうみづくり大会準備室 中川副主幹
  • 世話人
  • 特定非営利活動法人滋賀県健康福祉会 谷祐治氏
  • 特定非営利活動法人市民がささえる市民活動ネットワーク滋賀 阿部圭宏氏
  • 淡海ネットワークセンター未来塾2期生 鬼塚孝治氏
  • 特定非営利活動法人おうみNPO政策ネットワーク 仲野優子氏
  • 事務局
  • 淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団) 林主査、高峯主事
  • 県民文化課NPO活動促進室 川村室長、大橋副主幹、北野主事

協議結果

琵琶湖の水環境保全のために、NPOや県行政等の様々な主体が取り組みを行ってきたが、今後における更なる取り組みのためには、協働を行うための目標設定にあたって計画段階からの話し合いや実施時の役割分担、そして地域が常時参加できる仕組み作りが必要であると話し合いを行った。
また、地域におけるNPO活動を持続するための財政面の難しさについても、NPO全体の課題として意見が出された。

協議風景1

協議内容(概要)

協議風景2

自己紹介
  • 出席者全員自己紹介
話題提供
  • 県職員より
  • 滋賀の環境政策のあゆみ(冊子:滋賀の環境2005の年表をもとに説明)
  • 琵琶湖の水質動向(COD=化学的酸素要求量など水質の経年変化、特に琵琶湖条例制定後のデータなど)
  • 琵琶湖の水質保全計画の推進
  • NPO関係者より
  • 活動紹介:旧草津川(天井川)が新草津川(平地化)へ切り替わり、新しい川の環境と景観の保持を目的に清掃活動、堤の桜並木の管理、廃棄物減量化のための刈草リサイクル実験等の環境活動をしている。
  • 活動紹介:赤野井湾を中心としたの水環境保全への取り組み、フォーラム開催
  • 調査改善活動(モデル河川づくり、水質調査)、広報活動(サロン開催、機関紙発行)、専門活動(蛍が住む環境づくり)
  • 活動のエリア設定に地域の理解を得ながら取り組んでいきたい。
  • 活動紹介:草津市環境文化市民会議での取り組み(家庭での環境ISOへの取り組み)

家庭生活から環境保全への取り組みが大切

  • 活動紹介:瀬田川の環境と景観の保持、外来魚駆除
  • 事業への参加者の移り変わり(学校からスポーツ少年団等地域活動団体へ)
  • 活動紹介:ボランティアガイドへの取り組み
  • 自然観察への参加は京阪神からが多い。(県内の関心の低さが感じる)
  • 世話人より
  • 滋賀県の環境への取り組みの行き詰まりが見られる。
  • NPOと行政との協働型の政策形成が大切である。
  • 計画を行政が作り、実行段階で「住民にやってください」ということではなく、住民が参画してのプランづくりが大切である。

協議風景3

ラウンドテーブル

県職員:これまでの環境行政は、工場排水の有害物質や以前合成洗剤に含まれていたりんによる富栄養化、生活排水の問題など、私たちの健康や環境に大きな影響を及ぼすある特定の原因について、規制したり、下水道を整備したりというやり方で進めてきた。しかし、現在は大きな原因があるわけではなく、小さな原因がいくつも存在する時代である。今後はそうした時代に合わせた手法、プロセスに取り組んでいく必要がある。
NPO:浄水の整備に合わせて川との付き合いが無くなってきた。また、車社会への移行から川の暗渠が始まった。社会の変化から自然との付き合いが変わってしまった。
NPO:流域の整備から川との向き合い方の変化もある。
NPO:守山では2003年度から河川の窒素、リンの減少が停滞している。今後は人口増加とともに数値が上がるのではないか心配している。
NPO:常に問題の底辺を考えないといけないのではないだろうか。考えれば多くの方々に愛される川になると思う。
NPO:現状の中でそれぞれの主体が何ができるのかを常に考えなければいけない。
川の綺麗さについても、綺麗で当たり前という観点から注意して考えられなかった。
NPO:まわりが見えなくなってしまうと何も取り組めなくなる。
世話人:見て感じることと意識の中でのギャップは激しいように思う。
そのための様々な主体が参加できるプランニング、アイデアを持ち込める仕組みが必要に思う。
県職員:我々にも反省があり、それぞれの地域でひとつ一つ取り組める仕組みも必要である。
NPO:市街地整備による川の暗渠からの問題発生があったように、やはり設計段階での話し合い(プランニング)が大切である。
世話人:仕組み作りのために様々な主体をつなげていくのも大変難しい。行政内の組織や地域内においても横断的になっていないように思う。
NPO:自分からの取り組みも大切であるが、つなぎの部分に関してはネットワークセンター等の中間支援センターへも期待していきたい。
事務局:環境保全への取り組みについてもコスト面での課題がある。住民、NPOでもクリアしていくのが大変難しい。
NPO:NPOにも財政の厳しさがあり、担保等が無いことから一年ごとにどのように生きていくかが課題である。また、NPOとしてのレベルアップ、メディア等の活用など活動展開の努力も大切である。他に「こういうところにこういう情報があるよ」という情報がもっとほしい。
NPO:これからは、コスト面、サービス向上の面から官から民への流れになるが、民でも持続性からそれなりの積算はある。NPO=無償という考えで済まされたくはない。
閉会[12時00分終了]

情報掲載日 2009年01月26日
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滋賀県県民活動課NPO・協働推進担当

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  • FAX:077-528-4838
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