2020年2月、江戸時代に朝鮮との親善外交を支えた雨森芳洲の教えである「誠信の交わり」をテーマにした座談会を開催し、知事、吳泰奎(オ・テギュ)駐大阪大韓民国総領事、日本と朝鮮半島の相互理解や友好を願う県民の皆様とで意見交換を行いました。
その際話題にあがりました、日本における「嫌韓」、韓国における「反日」といわれる風潮について、今回、学生を交え、相互理解や友好を深めるためには何が必要かさらなる意見交換を行いました。
・雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)
長浜市出身。江戸時代の儒学者。対馬藩に仕え朝鮮通信使に随行し外交官として活躍した
・「誠信の交わり」
相手国の歴史、言葉、習慣、人情や作法などをよく理解し尊重して真心の外交を行うべきであるという芳洲の言葉
令和3年(2021年)3月11日(木曜日)16時から17時15分まで
「嫌韓」「反日」を学生達はどう見ているか
滋賀県公館
滋賀県知事三日月大造
駐大阪大韓民国総領事吳泰奎(オ・テギュ)
滋賀県立大学人間文化学部国際コミュニケーション学科准教授河かおる(コーディネーター)
県内大学生6名(うち韓国人留学生3名)
・相手を嫌う「嫌」という言葉に関して、なくしていくべきである。「嫌」という言葉の中には相手の存在そのものを否定する意味が強く含まれるからである。
・「反日」という言葉、日本と韓国とで捉え方が違うのではないか。韓国では反日教育をしているのではないかと言われているが、悲惨なことを繰り返さないということを学ぶこと、これは反日教育ではない。
・政治・メディアに左右されない文化交流を重ねていくこと、それがしっかりできていると、いろんなことがあっても喧嘩にならないと思う。
・交流が量から質に変わる必要がある。お互い行き来して終わるのではなく、留学やワーキングホリデーをして友達をつくる、お互いに名前・顔を知るといった質の追及も必要になっていると思う。