滋賀県内に住む、また訪れる外国人が不自由なく生活・滞在するにあたって、彼らを支える翻訳者・通訳者が、これまでどのような困難・失敗に直面してきたのか、経験談に基づく共感によって、言語対応のあり方を模索しあう「多言語・翻訳アワー in 滋賀」。
第2回は「名称の表記ルール、対訳表づくり」をテーマに、翻訳業務をあたっている方々の経験談・失敗談をもとに、意見交換を行いました。
固有名詞については観光庁や国土地理院といった機関がガイドラインを定めています。地名などある程度はこのガイドラインに沿えば訳語が作れるのですが、これが施設名になるとガイドラインを読んでいても解釈が分かれてきます。
前半はこのような「訳語の不一致」の現象について、翻訳実務にあたっている方を中心にお話を伺いました。
その後、会場である石山寺の方に境内を案内していただきながら、境内にある外国語表記について参加者どうしで意見交換しました。
後半では対訳表についての考え方を話し合いました。参加者の多くは独自の対訳表を作ったことがあるそうです。どのような目的でつくり、仲間と共有していったのか、その難しさについて意見交換をしました。