男女とも生涯を通じて自分らしい生き方をするためには、結婚や出産、介護などに直面した時に初めて、希望する生き方、働き方を考えるのではなく、早い段階から長期的な視点でキャリアビジョンを描くことが大切です。
また、仕事や家庭生活、自己啓発など、様々な活動を自ら希望するバランスで展開できるよう、ワーク・ライフ・バランスについて理解を深め、主体的に考えていくことも必要です。
そこで、これから就職活動を始める大学生等を対象に、自らの働き方、生き方を考え、選択できるよう支援するための講演会を開催しました。
講 師:安藤 哲也 さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン副代表理事)
安藤さんからは、最初にNPO法人を立ち上げた経過などをお話しいただき、男性の働き方の見直し(ワーク・ライフ・バランス)の大切さや、企業の意識改革の必要性などについて説明いただきました。具体的な企業のワーク・ライフ・バランスの取組もご紹介いただきました。
実際の事例を交えながら、男性が育児や家事をできない要因や、男性の子育ての悩みなどについてもお話いただきました。また、男女には育児を学ぶ環境に差がある現状や、男性が育児にかかわるメリットなどを示しながら、ともに働き、ともに子育てをすることの大切さをわかりやすく説明いただきました。
参加者へのアンケートでは、「将来結婚したら仕事を辞めざるをえないと思っていたが、少し希望が持てた」「男性が働き、女性を養うという古い考えを持っていたが、大きく自分の価値観が変わった」「今後の人生を考える上で大変貴重な話だった」などの感想が寄せられ、男性の育児への参画や仕事と子育ての両立の意義、将来のライフとキャリアの両方を考えることの大切さを知る貴重な機会とすることができました。