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マイコプラズマ肺炎について

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )」という細菌に感染することによって起こる頑固なせきをともなう呼吸器感染症です。

小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。

例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。

令和6年に、基幹定点医療機関あたりの週ごとの報告数が、現行の調査手法となった平成11年以降最も多い状況となっています。

症状

発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、せきなどの症状がみられます。

せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。

肺炎マイコプラズマに感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続きます(一般に、小児の方が軽症で済むと言われています)が、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもあります。

また、5~10%未満の方で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されています。

感染経路

感染した人のせきのしぶき(飛沫)を吸い込んだり(飛沫感染)、感染者と接触したりすること(接触感染)により感染すると言われています。

家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。

感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。

流行時期

マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。

滋賀県内の流行の最新情報

マイコプラズマ肺炎の治療・予防について

治療

マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます(※)。

軽症で済む人が多いですが、重症化した場合には、入院して治療が行われます。

せきが長引くなどの症状がある時は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。

また、マクロライド系抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染した場合は他の抗菌薬で治療します。

(※)成人で、肺炎を伴わない気管支炎であれば、抗菌薬による治療を行わないことが推奨されています。

予防

普段から流水と石けんによる手洗いをすることが大切です。

また、感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。

せきの症状がある場合には、マスクを着用するなど“咳エチケット”を守ることを心がけましょう。

参考

マイコプラズマ肺炎(厚生労働省)
マイコプラズマ肺炎とは(国立感染症研究所)

マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)急増にあたり、その対策について(日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本マイコプラズマ学会)

お問い合わせ
滋賀県健康医療福祉部健康危機管理課
電話番号:077-528-3632
FAX番号:077-528-4866
メールアドレス:[email protected]