・無菌性髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐のいわゆる3主徴をみとめ、後部硬直、Kernig徴候などの髄膜刺激徴候が存在すること、髄液一般検査で定型的な所見を認めること、髄液の塗抹、細菌培養で細菌を検出しないことにより診断がなされる症候群です。
・通常、塗抹染色標本および一般細菌培養にて病原体がみつからないものがあり、多種多様の起因病原体があり、エンテロウイルス属が最も多く報告されています。
・また、特に成人の場合は膠原病、悪性疾患などの様々な非感染性疾患でも無菌性髄膜炎を起こすことがあります。
無菌性髄膜炎全般について考えれば、多くの病原体が関与している症候群であるので、一定の流行はありません。
しかし、全体に占めるエンテロウイルスによる割合が大きく、基本的な流行パターンはこのウイルス属の状況を反映するため、
初夏から増加し始め、夏から秋にかけて流行が見られます。
起因病原体によって異なります。
エンテロウイルス属による場合は以下の臨床症状を主に呈します。
家族内に風邪様症状の方がいる場合には以下の対策を参考にしてください。