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サル痘について

1.サル痘とは

 サル痘ウイルスによる急性発疹性疾患です。感染症法上の類型では、4類感染症に指定されています。これまで主にアフリカ大陸で発生が報告されていましたが、2022年5月以降、欧米を中心に感染事例が報告されており、日本においても継続的に感染者が確認されています。また、2022年7月23日、WHOは感染の拡大が続いているとして、『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』を宣言しました。

2.症状

 潜伏期間は通常7~14日とされています。水ぶくれを伴う発疹に加え、多くの場合、発熱、寒気、倦怠感、リンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛などの全身の症状が現れます。多くの場合2~4週間ほど症状が続いた後自然に回復します。

3.感染経路

 アフリカに生息するリスなどのげっ歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触により人に感染します。感染した人や動物の皮膚病変、体液、血液との接触(性的接触を含む)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具との接触等により感染します。

4.国内の流行状況

 日本では、2022年7月に国内1例目のサル痘患者が確認されて以降、2023年4月26日時点で121例が報告されています。特に2023年以降、患者の報告が増加しています。ほとんどが国内の感染で、全員が男性です。患者の発生は関東地方に限局していましたが、3月に入り近畿圏でも患者の発生が続いており、今後、さらなる感染地域拡大および感染者の増加が懸念されます。(出典(1))

5. 予防

 現在の世界的な流行は、性的接触による感染経路が多く報告されていることから、パートナーを限定する、お互いに発疹など症状がないか確認する、コンドームを使用するなど、感染のリスクを減らすことが大切です。(出典(2))

6.疑う症状がある場合

 サル痘を疑う症状が認められた場合、最寄りの医療機関に相談して下さい。なお、受診の際は、公共交通機関を避け、自家用車等他人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いてください。やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクを着用し、皮膚の病変がある場合は、発疹部分を衣類やガーゼ等で病変を覆うなどの対策をしてください。

7. 出典

お問い合わせ
健康医療福祉部 健康危機管理課 感染症係
電話番号:077-528-3632
FAX番号:077-528-4866
メールアドレス: [email protected]