ジカウイルス感染症(ジカ熱)とは、ジカウイルスによる蚊媒介感染症で、このウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。人から人への直接の感染はありません。主な症状は軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などです。また、ギラン・バレー症候群との関連も疑われており、さらに、妊婦の方が感染した場合、胎児が小頭症になることが疑われています。
ジカウイルス感染症(ジカ熱)は、中南米を中心とする、ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、マルティニーク、メキシコ、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、スリナム、ベネズエラで流行が確認されています。日本からの渡航者がジカウイルス感染症(ジカ熱)に感染する場合もあり、2013年以降、帰国後にジカウイルス感染症(ジカ熱)と診断された方が全国で3名います。
ジカウイルスを保有する蚊に刺されてから、3日~12日の潜伏期間の後に、発熱、頭痛、関節痛、斑丘疹などの症状がおこります。一般的には、他の蚊媒介感染症であるデング熱より軽症といわれています。また、感染しても症状が出ない不顕性感染の場合もあります。
(参考)「ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika/7169-zikara-11-170331.html
ジカウイルス感染症(ジカ熱)の流行地に渡航される方に対し、厚生労働省検疫所より、次のような注意喚起がなされています。
(出典:厚生労働省検疫所HP:https://www.forth.go.jp/topics/2016/02011046.html、一部改編)
ジカウイルス感染症(ジカ熱)が流行している地域へ渡航または滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないように対策をとってください。
-厚生労働省ホームページ 「ジカウイルス感染症について」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html)
-検疫所(FORHT)海外感染症情報
(https://www.forth.go.jp/topics/fragment5.html)
-国立感染症研究所ホームページ 「ジカウイルス感染症とは」
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika.html(外部サイトへリンク))
-国立国際医療センター ジカ熱/ジカウイルス感染症
(https://dcc.ncgm.go.jp/prevention/topic/120/topic12.html)