デング熱とは、デングウイルスによっておこる熱性疾患で、このウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。人から人への直接の感染はありません。主な症状は発熱、発疹、頭痛、関節痛、嘔吐・嘔気などです。
デング熱は、アジア、中東、アフリカ、中南米、オセアニアで流行していますが、日本からの渡航者がデング熱に感染するケースも多く、帰国後にデング熱と診断される方が年間約200名います。
2014 年8月、海外渡航歴のない複数の方がデング熱と診断され、国内での感染が69年ぶりに確認されました。
2014年8月から10月までの国内感染患者数は160人で、ほとんどの患者は、東京都内で感染したと考えられています。
デングウイルスを保有する蚊に刺されてから、通常3日~7日(最大期間2~15日)の潜伏期間の後に、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状がおこります。通常の場合、発病後7~10 日の経過で回復します。
1.個人防御対策
蚊に刺されないように注意しましょう。蚊に刺されないための対策として、屋外で活動される場合には、長袖・長ズボンを着用するなど、肌の露出を減らすほか、虫よけスプレーや蚊取り線香を活用し、虫よけ対策を行ってください。屋内にいる場合は、網戸を使用したり、扉の開閉を減らすなどして、屋内への蚊の侵入を防ぐようにしましょう。なお、蚊に刺されて、急な発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
2.媒介蚊対策
デングウイルスは、東北以南のほとんどの地域に分布する「ヒトスジシマカ」(ヤブカ)が媒介します。「ヒトスジシマカ」は、主に5月中旬から10月下旬に活動するとされています。成虫は、庭、公園、墓地等の茂み等に潜み、朝方から夕方まで吸血します。成虫対策としては、草刈やごみ・不要物の清掃により、成虫が潜む場所をなくすことです。
また、「ヒトスジシマカ」の幼虫は、比較的小さい容器に発生します。雨水マス、植木鉢やプランターの水の受皿、屋外に置かれたバケツや壺、プラスチック容器や空き缶、古タイヤなどに溜まった水の中で幼虫が孵化します。1週間に一度はこうした水をなくすようにすると、蚊の発生を抑えることが期待できます。
(国立感染症研究所編「デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き 地方公共団体向け」より引用)
デング熱に関する相談窓口を、保健所等に開設しています。
なお、蚊に刺されて、発熱、発疹等の症状がある場合は、かかりつけの医療機関などを受診してください。
保健所 | 電話 | ファックス |
---|---|---|
草津保健所 | 077-562-3534 | 077-562-3533 |
甲賀保健所 | 0748-63-6147 | 0748-63-6142 |
東近江保健所 | 0748-22-1300 | 0748-22-1617 |
彦根保健所 | 0749-21-0283 | 0749-26-7540 |
長浜保健所 | 0749-65-6662 | 0749-63-2989 |
高島保健所 | 0740-22-2526 | 0740-22-5693 |
県庁 | 電話 | ファックス |
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薬務感染症対策課 | 077-528-3632 | 077-528-4863 |
大津市 | 電話 | ファックス |
---|---|---|
大津市保健所 | 077-522-7228 | 077-525-6161 |
-厚生労働省ホームページ 「デング熱について」
(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html(外部サイトへリンク))
-国立感染症研究所ホームページ 「デング熱とは」
(http://www.nih.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/238-dengue-info.html)