麻薬、覚醒剤、大麻、シンナー、危険ドラッグ等(以下「麻薬・覚醒剤・大麻等」という。)の薬物乱用は、乱用者個人の健康上の問題にとどまらず、各種の犯罪の誘因など公共の福祉に計り知れない危害をもたらすものです。本運動は、麻薬・覚醒剤・大麻等の薬物乱用による危害を広く国民に周知し、国民一人一人の認識を高めることにより、麻薬・覚醒剤・大麻等の薬物乱用の根絶を図ることを目的とします。
特に、我が国では、大麻事犯の検挙人員は7年連続で増加して過去最多を更新し、「大麻乱用期」とも言える状況にあります。近年、SNS等では大麻に関する誤った情報が流布されており、特に、30歳未満の若年層における大麻事犯の検挙人員は大麻事犯の検挙人員全体の6割以上となり、深刻な事態となっています。
滋賀県では、平成27年4月1日より「滋賀県薬物の濫用の防止に関する条例」を施行し、違法薬物の乱用拡大を防止するための対策を推進しているところです。薬物乱用を未然防止するため、関係機関が連携し、特に青少年を中心に薬物乱用の危険性・有害性を正しく認識させるべく、啓発対象年齢層に応じて薬物乱用に関する基礎知識、薬物の具体的な危険性・有害性、薬物乱用への勧誘に対する対応方法などを周知することで、麻薬・覚醒剤・大麻等の乱用拡大を防止するための対策を積極的に行うことを徹底します。