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医薬分業とは、医師が患者に処方せんを交付し、薬局の薬剤師がその処方せんに基づき調剤を行い、医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担し国民医療の質的向上を図るものです。
高齢化の進行に伴い、慢性疾患などが増え、薬物療法の必要性は高まっていますが、高齢の患者さんのなかには「薬の種類が多くて飲めない」「飲みづらい」などの理由から薬が残ってしまう、いわゆる“残薬”が少なくないことがわかっています。
また、医療機関から処方された薬以外に、市販薬やサプリメントを併せて使っている例もあります。多くの薬を使っていると、組み合わせが悪く、相互作用による健康被害を起こすケースも見られます。
薬局の薬剤師は、これらの状況を十分に踏まえ、単に医師の処方箋に基づいて調剤するだけでなく、患者さんが使っているすべての薬やサプリメントなどの情報を把握して、患者さんの薬の管理を行ったり、場合によっては医師にお薬を減らしたり、お薬を変えてもらったりする提案を行います。
医師(歯科医師)が発行した処方箋(院外処方箋)を受け付け、薬剤師が処方箋に基づく調剤を行います。
処方箋に記載された医薬品について、用法や用量などの確認を行い、疑義があれば薬剤師が処方した医師(歯科医師)に確認し、患者さんに必要な医薬品を交付します。
このほか、一般用医薬品(市販薬)の販売や服用中の医薬品についての相談をすることができます。(セルフメディケーションの推進)
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、「医薬品医療機器等法」と言います。)で薬局の役割について次のように規定されています。
また、調剤を行う薬局は医療法において「医療を提供する施設」と位置付けられ、薬剤師は医療の担い手とされています。このことからも、薬剤師や薬局は地域住民の健康情報の発信拠点としての役割を担っています。
さらに、患者本位の医薬分業を目指して、「薬局の求められる機能とあるべき姿」(平成26年1月)や「患者のための薬局ビジョン」(平成27年10月)が示されています。
複数の医療機関で診療を受けた患者がそれぞれの診療所で処方箋の交付を受けた場合など、処方された医薬品の重複や飲み合わせについて薬剤師が確認し、必要に応じて処方した医師と相談し、患者に適切な医薬品が交付できるよう対応することが薬局に求められる重要な役割のひとつと言えます。
身近で相談しやすい薬局など、その患者が服用されている全ての医薬品を一元的に管理する薬局を「かかりつけ薬局」と言います。
かかりつけ薬局をもつことで、医薬品の飲み合わせだけでなく、医薬品の効果に影響のある健康食品をはじめ、さまざまな情報を得ることができます。
また、かかりつけ薬局においても、毎回同じ薬剤師が対応することで、より詳細な情報に把握することができ、適切なアドバイスなどを行うことができます。
このような薬剤師を「かかりつけ薬剤師」と言います。身近に信頼できる「かかりつけ薬剤師」がいれば安心です。
是非、かかりつけ薬剤師・薬局を活用してください。
「お薬手帳」は、ご自身が使用されている医薬品やサプリメントについての情報を記録するためのものです。
「お薬手帳」は、薬の飲み合わせや重複防止のための大切な情報源ですので、病院や薬局に必ず持って行きましょう。また、「お薬手帳」は、薬局ごとに別々に持たず、1冊にまとめましょう(薬局でまとめてもらえます)。
旅行先で病気になった時や災害時に避難した時、救急のときなど、使用している医薬品の内容を正確に伝えることができます。
<お薬手帳に記載する内容>
薬の情報をICカードやスマートフォンに保管し、紙のお薬手帳と同じように使えるものです。
<電子お薬手帳の利点>