全国的に人口が減少していく地域が多いなかで、湖南圏域は、今後20年引き続き人口が増加すると推計されている、数少ない人口増加地域です。子育て世代も多く、平成30年における高齢化率も21.5%(4月、国勢調査に基づく県の推計による)と県内では比較的低い状況にあります。びょういんや診療所の数も県内では比較的多い圏域です。
しかし、一次救急と二次救急の機能分化や、特に子育て世代が多い中での小児救急医療体制をどのように強化していくかが、大きな課題となっています。
また、高度経済成長期での転入者が多いことから、10年後には一気に高齢化が進むことも予想されています。医療福祉を高齢者だけの問題としてとらえず、生涯を通じた予防・健康づくりを基盤にして、精神、難病、障害児・者などにも対応した地域包括ケアの深化・推進に向け、地域が一丸となって取組みを進める必要があります。
ビジョンの本文また概要版について、下記リンクからPDFをダウンロードすることができます。2018年3月に行われた中間評価を反映させたものとなっています。
バランスのよい食・運動習慣の定着を図り、生活習慣病をはじめとする疾病予防対策を進めるなど、子どもから高齢者まで一人ひとりの主体的な健康増進に向けた取組みを推進します。
子どもから高齢者までが、必要な医療サービスを安定して受けられるよう医療提供や連携の体制をつくるとともに、地域全体で地域医療を守ります。
「住み慣れた地域で家族とともに療養したい」「最期は自宅で」といった希望にこたえられるよう、患者も家族も住み慣れた地域で安心して生活できる体制をつくります。
平成21年(2009年)12月に「滋賀の医療福祉を考える懇話会」が提言した最終報告を踏まえ、湖南圏域において平成22年(2010年)11月に「南部地域から医療福祉を考える懇話会」を設置、4回の懇話会を通じて「南部地域医療福祉ビジョン」が提言され、策定されました。
平成29年(2017年)度には、ビジョン策定から5年が経過したことを受けて、策定時からの状況変化や課題解決の状況を検証し、今後の取組みに反映させることを目的として、ビジョンの中間評価が行われました。
これらのビジョンの策定から推進は、湖南圏域における協議会を設置することで進めてまいりました。これらの詳細は、「湖南圏域2025年医療福祉推進協議会」のページをご覧ください。