小児救急医療とは、救急医療のうち、15歳以下の小児を対象とする救急医療を指します。
対象疾患は成人とほぼ同様ですが、先天性疾患など小児に特有な疾患も対象であり、成人救急医療と性質が異なる側面もあります。
(出典:日本救急医学会ER検討委員会)
小児救急医療は成人救急医療と同様に重症度に応じて3つに分類することができます(上図)。 成人救急医療と比較して 心肺停止(CPA)患者など集中治療室(ICU)に入室となるような重篤な患者の比率は少ないですが、ただちに対応が必要な患者さんも少なからずいらっしゃいます。
小児救急医療については、一般的に以下のような特徴や課題があります。
よって以下のような現状があります。
湖南地域では、地域の小児科医(大学病院、病院、診療所)が連携をとって、24時間365日小児科医による2次救急医療が提供できる体制を維持しています。
また、年末年始、GWを含む日祝日に小児科医による1次救急医療を提供できる休日急病診療所を開設しています。
しかし、いずれも余裕のある体制ではありません。過剰な受診は小児科医の負担につながり、地域の小児救急医療体制の維持が困難になります。
限りある医療資源を効率的に活用するために、以下のことを心がけましょう。
1. かかりつけ医をもちましょう。
※ 救急病院などを受診する際にも、可能な限り、診療時間内に受診しましょう。
2. こどもの救急(オンラインQQ)を積極的に利用しましょう。
3. #8000を積極的に利用しましょう。
4. それでも心配な場合、症状が急激に悪化する場合は、救急病院を受診しましょう。