本県では、平成31年3月に第一次滋賀県再犯防止推進計画(令和元年度~5年度)を策定し、国、市町、および民間協力者等とともに、再犯防止および更生保護に取り組んでまいりました。
罪を犯した人等の中には、生活困窮や孤独・孤立など様々な生きづらさのある人も多く、新型コロナウイルス感染症や物価高騰等の影響により、さらに多くの人が経済的・社会的に困難な状況です。
国・県・市町が提供する様々な制度や保健医療福祉サービス等は、罪を犯したかどうかにかかわらず、支援が必要な人に提供されるものですが、困難な状況で罪を犯した人等にとっては、自ら必要な支援にたどり着くことは容易ではありません。
また、罪を犯した高齢者や障害のある人等の中には、必要な福祉的支援や地域社会の理解があれば、再犯に陥らず、社会参加を目指せる人もいます。
このたび、第一次滋賀県再犯防止推進計画が終期を迎えることから、令和5年3月に策定された国の第二次再犯防止推進計画を踏まえ、関係機関が一丸となって、生きづらさのある人に寄り添いながら、犯罪が選択肢とならないような社会環境をつくるとともに、それがひいては被害者を生み出さない社会となることを目指して、新たな計画を策定するものです。