下水の水量や水温は年間を通して安定しており、都市内に豊富に存在しています。この下水水温と大気温との差(温度差エネルギー)を、冷暖房や給湯等に活用することにより、省エネ・省CO2効果が発揮されます。
民間事業者などの熱需要家が、この都市に存在する未利用エネルギーである下水熱を導入検討する際に、その検討を支援するため、下水熱の賦存量および人孔等の位置を提示する琵琶湖流域下水道における「琵琶湖流域下水道、下水熱ポテンシャルマップ」を作成しました。
湖南中部処理区
湖西処理区
東北部処理区
高島処理区
作成にあたっては、「下水熱ポテンシャルマップ(広域ポテンシャルマップ)作製の手引き」(環境省総合環境政策局、国土交通省水管理・国土管理局下水道部)に準拠し、下水熱ポテンシャルの基となる下水流量については、流量既知点(浄化センター、ポンプ場等)における冬季分の日平均流量等を用い、人孔での下水熱ポテンシャルを算出しました。
下水熱ポテンシャルマップ(広域ポテンシャルマップ)作製の手引き(外部サイトへリンク)
・ポテンシャルで示した値はあくまで推定値であり、導入を検討いただくにあたっては事前に当課にお問い合わせください。
・ポテンシャルは冬季における各地点での下水流量を温度差5℃で熱利用した場合の推定値であり、利用可能となる熱エネルギー量は季節、時間、時間帯、天候、その他の条件により異なるため、検討にあたっては実測が必要となります。
・下水管から熱を取り出すにあたっては、必要な設備や設置に係る費用が発生します。