中ノ池川支流は平成28年に土砂災害警戒区域に指定されております。
本渓流の谷出口から下流には、野洲市の指定緊急避難場所に定められている野洲中学校をはじめとした保全対象が位置していることから、土石流が発生した場合に大きな被害の出る可能性があります。
このことから、滋賀県では中ノ池川支流砂防事業として、砂防えん堤を設置する事業を実施しています。
【 事 業 内 容 】
・透過型砂防えん堤1基
(高さ11.5m、長さ42.8m)
・工事用道路 兼 管理用通路660m
(うち、460mは歩行者自転車道の拡幅)
【 保 全 対 象 】
・野洲中学校(指定緊急避難場所)
・人家1戸
・寺院1軒
・道路258m
H27年度…………渓流の調査を行い、事業計画を策定する。国の認可を受ける。
H28~H29年度…詳細な地形の測量や、砂防えん堤の設計業務等を行う。
H30~R2年度……必要な事業用地を調査し、用地買収を行う。
R2年度……………第1期工事着工。(歩行者自転車道の現道拡幅工事460mを施工。)
R3年度……………第2期工事着工。(山中の新設道路200mのうち、135mを施工。)
R4年度……………第3期工事着工。(山中の新設道路残65mのうち、48mを施工。)
R5年度上半期……第4期工事着工。(山中の新設道路残17mとえん堤施工ヤードを施工。)
R5年度下半期……第5期工事着工。(普通河川中ノ池川渡河のためのボックスカルバート工を施工。)
R6~R7年度…第6期工事着工。(砂防えん堤1基を施工。)
中ノ池川支流周辺では、石室、古墳等の埋蔵文化財が確認されており、文化財保護の観点から滋賀県文化財保護課による発掘調査等を行っています。本事業においては、南部土木事務所と文化財保護課の間で調整を行いながら、慎重に進めております。
詳しくは、滋賀県文化財保護課埋蔵文化財係にお問い合わせください。