近年の全国的な豪雨のなかで、高齢者等の災害時要援護者の避難の遅れや避難途中の被災などの問題が発生し、災害時要援護者対策の必要性が認識されてきています。
砂防課では、こうした災害に弱い立場の人たちを土砂災害から守るために、平成18年度から災害時要援護者施設に勤務されている方を対象に土砂災害に関する知識の普及、日頃から注意する点などについての学習会を実施し、土砂災害に関する意識の高揚を図っています。
※「災害時要援護者」とは?
「災害時要援護者」とは、災害に対処するにあたって何らかの障害を持つことにより援護を必要とする者を意味します。
具体的には
・ 移動が困難な者
・ 医薬品や医療機器がないと生活できない者
・ 情報を受けたり伝えたりすることが困難な者
・ 理解や判断ができなかったり時間がかかる者
・ 精神的に不安定になりやすい者
など、「心身障害者」や「傷病者」をはじめ、体力的に衰えのある「高齢者」、また「乳幼児」や日本の理解が十分でない「外国人」、さらに一時的なハンディキャップを負う者として「妊産婦」などが考えられます。
<講座内容について>
土石流・地すべり・がけ崩れなどの土砂災害の様子やその前兆現象、土砂災害を防止する対策工事、日頃から注意する点などについて、パネルやビデオを使ってわかりやすく説明します。
また、土砂災害が実際にどのようなものか知っていただくために、土石流の模型実験をしてみたり、大きなスクリーンを使って実際の土石流や地すべりの映像をご覧いただきます。
その他、ご要望に応じて、実際の砂防工事の現場を見ながら、砂防施設の必要性や役割について説明し、より深く土砂災害について理解していただけるよう工夫しています。
平成24年度砂防出前講座実施校
平成23年度砂防出前講座実施校
平成18年度砂防出前講座実施校