滋賀県内において、整備された砂防施設が土石流やがけ崩れ等の土砂災害を防いだ事例を紹介します。
平成25年9月の台風18号による大雨の影響で、日野町鳥居平地区でがけ崩れが発生しました。また、崩壊箇所の上部にある休耕地に溜まった水が、法面途中から大量に吹き出しました。
当地区では、擁壁工(平成2年竣工)が整備されており、近接民家への土砂流出を食い止め被害を防ぎました。
平成25年9月の台風18号による大雨の影響で、栗東市観音寺の端ヶ谷川において土石流が発生しましたが、整備されていたえん堤1基が流れ出た土砂や樹木を捕捉し、下流および田畑への被害を防ぎました。
平成25年9月に滋賀県を襲った台風18号による大雨の影響で、大津市北小松の滝川で大規模な土石流が発生しました。
滝川には、滝川第1えん堤(昭和61年竣工)、および、第2えん堤(平成9年竣工)の2基が整備されていました。その2基のえん堤で、発生した土石流を捕捉し、JR湖西線や国道161号、県道などの重要な交通網が通る下流域の被害軽減に大きく貢献しました。(写真ひだり)推定の土石流捕捉量は、下流側の第1堰堤が3,000立方メートル、上流側の第2堰堤が14,000立方メートルにも上ります。(写真2、3)