●箇所名:野洲市三上地先
●事業の概要
本事業箇所は、野洲市三上の標高432mの三上山(近江富士)の西麓にあたり、周辺には国道8号線、三上神社、住宅地が存在しています。
計画対象である現地の渓流には浸食が発生している箇所が見られ、渓床には両岸斜面が崩れて供給された土砂が堆積しています。下流部には、保全対象である人家等が多数存在しています。
このような状況下で土石流が発生すると、これらの保全対象に多大な被害が及ぶと予想されます。
本事業では、谷出口付近に砂防えん堤を設置し、下流への土砂流出を未然に防止し、保全対象の安全を図る工事を行ってます。
また、この砂防堰堤は、当該地区が滋賀県立自然公園条例に基づく三上・田上・信楽県立自然公園に指定されていることから、景観に配慮するとともに、現地発生土を有効利用するためにダブルウォール工法を採用し、下流側壁面材と中詰材との間に植生マットを用いることで、景観に配慮した構造となっています。