マイアミ浜地域(マイアミ浜地区・菖蒲浜地区・吉川地区)は、旧野洲川北流河口部から菖蒲漁港にかけて広がる約3.0kmの地域であり、旧野洲川の廃川により、上流からの土砂供給がなくなったことや台風による高波浪等の要因のために、浜の砂の減少や浜崖が生じていました。
こうした状況を改善するために、マイアミ浜地区では平成25年度に地域住民や関係団体(市・水資源機構等)から構成される地域協議会を開催し湖岸保全対策を協議いたしました。協議会の内容を元に、平成26年度に突堤を1基整備するとともに、平成27年度から平成28年度にかけて合計約6,500m³の砂を補給いたしました。
菖蒲浜地区では平成30年度に地域協議会を開催しマイアミ浜地区と同様に湖岸保全対策を検討しました。翌年(令和元年度)に突堤1基を改良し、令和2年度~令和4年度にかけて合計約10,000m³の砂を補給し湖岸保全対策を進めてまいりました。
現在は、工事済みの箇所について状況の確認を行うとともに、吉川地区での突堤工事を順次実施しています。
青線の箇所に砂を補給し、琵琶湖の波の力で自然と砂が移動します。(赤い矢印の方向)
そのままでは、補給した砂が沖に流されてしまうので、突堤(緑色の部分)を整備することによって、移動した砂を捕捉しています。
砂浜が安定すると黒線の湖岸線が赤線まで広がります。
【工事画像】 (菖蒲浜地区)令和元年度→突堤の整備 令和2~4年度→養浜
浜崖対策として砂の補給や砂の流出を防ぐための突堤工事や養浜工事を実施しました。
土砂供給がなくなったことや台風による高波浪等によって砂の減少や浜崖が生じていました。(赤点線内)
砂を補給することで砂浜が戻りました。(赤線内)
【工事画像】 (吉川地区)令和5年度→突堤の整備
浜崖対策として、砂の流出を防ぐための突堤を整備しました。