開催日時:平成31年(2019年)2月3日(日曜日) 9時30分~16時30分
場所:滋賀県危機管理センター(滋賀県大津市京町四丁目1-1)
発表団体15団体による様々な取り組み、活動について、川と水辺にかかわる熱い議論がくりひろげられました!小学校・中学校・高等学校・大学と若い方々の取組発表から、地域に根差し長年活動されておられる方々の取組発表まで、幅広い世代から幅広い内容の発表をしていただきました。
淡海の川づくりフォーラム実行委員会の北井香委員長によるあいさつで開会しました。
参加団体が一堂に会して日頃の取組を発表します。1団体3分という短い時間でいかにアピールするか、工夫のしどころです。3分経過すると終了のベルが容赦なく鳴らされますが、それも会場を盛り上げるアクセントになっています。
3つのテーブルに分かれ、全体発表で語りきれなかったことをアピールします。各テーブルから全体選考に進む2グループが選出されました。
テーブル選考で推薦されなかったグループがアピールを行い、選考員による投票で3団体の復活となりました。
全体選考に進んだ団体も含めて会場の人たちに活動をアピールできるポスターセッションを行い、会場の人たちは、応援したい団体にメッセージを送りました。
テーブル選考および復活選考で推薦された9団体が全体会場で再度発表し、公開選考によりグランプリ等を決定しました。選考のポイントである「発想・着眼」「関わり」「プロセス」「計画・技術」の視点を中心に、選考員やフロアの参加者と議論が交わされ、会場は熱気に満ち溢れ、例年以上の盛り上がりを見せました。
【グランプリ】1団体および【準グランプリ】1団体が表彰されました。
また、【滋賀県山紫水明賞】1団体と【マザーレイクフォーラム賞】1団体が表彰されました。
さらに、ポスターセッションで最も多くの応援カードを受け取ったグループに贈られる【応援の花咲いた賞】1団体が表彰されました。
受賞団体:地球研・栄養循環プロジェクト,小佐治環境保全部会
グランプリには、環境保全型農業の効果、特に水田の冬季湛水による生物多様性や川の栄養循環について、研究者と地元の方々が協働で調査をされている「地球研・栄養循環プロジェクト,小佐治環境保全部会」のみなさんが選考されました。
小佐治地区の「進化する田んぼ」で生産される「もち米」は、「いい川、いい川と人間の関係からは、いい食べ物、川の恵みをもたらす」ことの実践例とも言えます。メンバーの研究者の「学会よりも学びの場」という言葉は、選考員や参加者から大きな共感を呼びました。
受賞団体:近江八幡市立馬淵小学校4年生
準グランプリには、総合学習の時間を活用し、環境・防災学習をされている「近江八幡市立馬淵小学校4年生」の皆さんが選考されました。川の「楽しさ」を学ぶ一方で、水害の「怖さ」も学ぶ取り組みを10年以上継続されています。実際に起こった水害をテーマにした紙芝居を元気いっぱいに発表し、選考員とフロアの心をがっちり掴みました。
受賞団体:治水利水から学ぶ楽しむ実行委員会
活動内容:河川及び環境、地域を知る・楽しむ学習ツール作成や、体験プログラムの企画・実施
受賞団体:琵琶湖河川レンジャー 根木山恒平
活動内容:河川で活動する住民活動のオーガナイジング(草の根自治)との行政の協働
受賞団体:近江八幡市立馬淵小学校4年生
活動内容:待ちに待つほど川は楽しいで賞
団体・グループ名 | 活動内容 | 結果 |
---|---|---|
滋賀大学「環境学習支援士」会 | 親子の体験講座「身近な川の自然探検」 | |
「小さな自然再生」研究会 | 水辺の小さな自然再生、地域ワクワク川づくりをサポート | |
NPO法人瀬田川リバプレ隊 | 琵琶湖岸・瀬田川環境美化活動清掃等 | |
琵琶湖河川レンジャー根木山恒平 | 河川で活動する住民活動のオーガナイジング(草の根自治)との行政の協働 | マザーレイクフォーラム賞【1人がつくる野洲川ムーブメントで賞】 |
玉一アクアリウム | 明石川の生物多様性保全活動 | |
TANAKAMIこども環境クラブ | 水質調査と生き物調査 | |
立命館守山中学校・高等学校 Sci-Tech部 | 5月から11月まで毎月、樹皮を剥いたヤナギの生育状況の観察実験 | |
NPO法人国際ボランティア学生協会 | 侵略的外来水生生物オオバナミズキンバイの除去活動 | |
治水利水から学ぶ・楽しむ実行委員会 | 河川及び環境、地域を知る・楽しむ学習ツール作成や、体験プログラムの企画・実施 | 山紫水明賞【ゆるく楽しくわかりやすく賞】 |
中ノ井川にホタルを | 川辺の親水環境と憩いの場づくりと、ホタルの生育環境づくり | |
近江八幡市立馬淵小学校4年生 | 小学校4年生総合的な学習の時間 | 準グランプリ・応援の花咲いた賞【待ちに待つほど川は楽しいで賞】 |
滋賀県立守山高等学校(SGH課題研究チーム) | 生態保全(ホタル再生プロジェクト) | |
大川活用プロジェクト支援団体haconiwa | 大川を里川として復興する取り組み | |
淡海を守る釣り人の会 | 水辺の清掃活動、環境学習、マナーを守って安全に水辺を楽しむための情報発信 | |
地球研・栄養循環プロジェクト,小佐治環境保全部会 | 研究者との協働による水田生態系の再生活動 | グランプリ【進化した田んぼでいのちと食を守るで賞】 |
今回のフォーラムでは、各団体の発表や議論を、イラストを交えながらリアルタイムで描く“グラフィック・ファシリテーション”(“グラフィック・レコーディング”)を導入しました。
議論の内容をわかりやすくイラストにまとめ、『見える化(可視化)』することで、「対話のきっかけ」が生まれ、「気づきの共有」や「対話の活性化」が促され、より深い議論を行うことができました!
グラフィック・レコーディングによる全体討論のまとめ