平成20年7月18日午前7時から8時の1時間に、県長浜雨量観測所(湖北地域振興局:長浜市平方町)において84mmの雨量を観測しました。この強雨により、長浜市街では家屋や店舗など11戸が床上浸水、203戸が床下浸水する被害が発生しました。
同時に、この短時間強雨は、近年、水害被害を受けていない本県にとって、水害に対する備えの重要性を再認識させるものとなりました。
地球温暖化にともなう気候変動により、集中豪雨の激化、台風の勢力増大による大規模水害の発生が懸念される中、今回のような局地的な強雨は、県内のどの地域でも頻発に発生する危険性があります。
そのため、水害による被害を少しでも小さくするにはどうすればよいのか、各流域の実情を踏まえながら治水の安全度を流域全体として高めていくにはどのような手法が有効なのかについて見直す必要があります。
この短時間強雨による被害を教訓にして、今後、類似の水害に備えて、県、市町、住民がどう対応すべきか、平常時・発生時・復旧時の対策はどうあるべきか、何を優先して対策を進めるかなど、今後の行政としての対応に活かしていくことを目的として調査報告をとりまとめました。