甲賀地域は、県下でも人工林面積、人工林率がともに高く、特に甲賀ヒノキは良質材としても知られているところでもあり、森林資源に恵まれたところです。
木は、木材として利用される大きさに育つまでは何十年もかかりますが、必要なのは太陽と水といったほとんど自然のエネルギーだけです。また、木材は繰り返し生産することが可能な地球にやさしい資源です。
地域の木材を利用することは、甲賀の森林を健全に維持し、森林の多面的な機能の発揮に貢献するとともに、地球の温暖化防止にもつながっており、とても意義あることなのです。
当課では、地域材を利用した公共施設や住宅を推進しています。
←甲賀木彩館(甲賀市甲賀町岩室)
甲賀森林整備事務所の地域材利用の取り組み
地域材住宅構造見学会
甲賀地域材のモデルルーム
木の学習机
私たちの暮らしの中ではたくさんの木を使っています。スギやヒノキの森は、私たちが使う木を育てるための森づくりをしています。
このような森を人工林と呼んでいます。人工林と言っても生えている木は生き物で、きちんと育てられた人工林には、自然の生物がたくさん住み、災害にも強く、緑のダムとして水をはぐくみます。
地域材を利用していくには、スギやヒノキの林を手入れして安定して木材が供給されるようにする必要があります。
人工林は、植えてから木材として利用されるまでに50年〜100年の年月が必要と言われていますが、最終的に太い木になり伐採される(主伐)までの間に、数回行われる間伐により伐採される間伐材は植えてからおよそ15年ぐらいから出てきます。
最近では、スギヒノキの木材は柱や板の他に円柱加工や集成材、チップ、ベニア板の材料など様々な方法で利用されるようになってきています。
地域の山から出てきた間伐材をいろいろな形で利用することが地域の山を育てます。
甲賀森林整備事務所の地域材を利用するための取り組み
甲賀愛林クラブの皮剥間伐
高性能林業機械を用いた間伐