日本では、まだ食べることができる食品が日常的に廃棄され、大量の食品ロスが発生しています。
日本の食料自給率は低く、食料の多くを海外からの輸入に依存する中、世界では深刻な飢えや栄養不良で苦しむ多くの人々が存在しており、食品ロスの削減は真摯に取り組むべき課題です。また、食料の生産に伴うCO₂排出量は、世界全体の排出量の約25%を占めるとされており、廃棄された食料のために、さらにCO₂が排出されることからも、食品ロス削減はCO₂排出量の削減にもつながり、気候変動の抑制効果も期待されています。
本県では、事業者、関係団体、学識経験者、国・県・市町等の関係者が連携協力を図りながら、近江商人たちが昔から大切にしていた売り手よし・買い手よし・世間よしの「三方よし」の精神をもとに、食品ロスを減らす県民運動「三方よし!!でフードエコプロジェクト」を立ち上げ、食品ロス削減への各種取組を推進してきたところです。
一方、国においても、食品ロスの削減を総合的に推進するため、令和元年(2019年)5月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」を制定し、食品ロスの削減を「国民運動」として位置付けるなど、削減の機運はますます高まっています。
こうした状況を踏まえ、令和3年(2021年)3月、これまでの取組を活かしつつ、関係者が一丸となって、食品ロス削減に向けた取組を一層推進するために「滋賀県食品ロス削減推進計画」を策定しました。
今後、本計画に基づき、様々な取組の全県的な展開を目指していきますので、御協力をお願いします。
策定:令和3年3月