琵琶湖は単に水をたたえる「水瓶」としてそこにあるのではなく、数多くの生き物が生息し、また私たちも日々その恩恵を受けて生活をしています。琵琶湖の水、生き物、私たちの暮らしは密接につながり、影響し合いながら存在しており、どれか一つの側面だけをもって琵琶湖の状態を評価することはできません。しかしこれまで、琵琶湖の水質はどうか、魚はどうか、森林はどうかといったように、個別に評価されることが普通で、全体を見て一体どこに根本的な問題があるのか、どこから手を付ければよいのかなどを話し合う機会やそのための資料はほとんどありませんでした。
そこで、平成27年度~令和3年度まで、「びわ湖なう~指標で見るびわ湖と暮らしの過去・現在~(State of the Lake Biwa and Our Life)」という、アウトカム指標に着目し、「いま、琵琶湖とそれを取り巻く私たちの暮らしがどのような状態にあるのか?これまでどのような経緯をたどってきたのか?」を端的に理解するためのレポートを作成してきました。(2019年度版から本レポートの名称は「びわ湖と暮らし」から「びわ湖なう」に変更されました)
そして、令和3年7月1日には、琵琶湖を切り口とした2030年の持続可能社会の実現に向けた13の目標(ゴール)として、“マザーレイクゴールズ(MLGs)”が策定されました。
令和4年度からは、このMLGsに掲げる13のゴールの切り口で、「琵琶湖および流域の環境と社会の状態」について学術的な観点から整理・解析し、MLGs評価報告書として、「びわ湖なう」から『シン・びわ湖なう』へレポートをリニューアルしました。
今後は、『シン・びわ湖なう』を毎年発行していく予定ですので、最新情報はこちらからご覧ください。