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教行信証

教行信証
  • 名称 教行信証【きょうぎょうしんしょう】
  • 員数 7帖
  • 所有者 西蓮寺
  • 所有者の住所 草津市上寺町353
  • 所在地 草津市上寺町353
  • 法量(第1帖) 縦24.5センチ、横16.1センチ (第2〜7帖) 各縦24.9センチ、横16.1センチ
  • 品質形状 紙本墨書粘葉装
  • 時代教行巻(第1帖) 室町時代 信巻以下(第2〜7帖) 南北朝時代
  • 説明

親鸞(しんらん)の撰述になる浄土真宗の根本聖典「顕浄土真実教行証文類」のうち、教巻・行巻が合冊された1帖と信巻以下(信・証・真仏土・化身土)を分冊した6帖からなる。装丁はいずれも粘葉装(でっちょうそう)である。押界(おっかい)を施し、半葉6行、一行概ね17字あてに書写する。料紙は教・行巻のみ雁皮(がんぴ)紙で、他は楮紙(ちょうし)を用いている。
教・行巻は本願寺系8冊本の系統に属する写本で、室町時代の書写である。信巻以下の6帖には本文筆者と同一人による訓点が施され、返り点の位置などから南北朝時代の書写と考えられる。また後世の訓点として、角筆点(かくひつてん)や寂如(じゃくにょ)校訂本に基づく朱点なども見受けられる。
内容には、本願寺系の定本や親鸞自筆の板東本(国宝、東本願寺所有)と異なる記述も見られる。これは、親鸞が板東本を整備する過程で推敲(すいこう)中の姿を伝えていると考えられる。西蓮寺本は、親鸞思想の研究上注目される善本である。
近江に伝わる浄土真宗根本聖典の古写本(こしゃほん)として、また親鸞の著述形成過程を知る重要史料として、日本仏教史、文化史上に貴重な典籍である。