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東寺文書(滋賀県所有本)

東寺文書
  • 名称 東寺文書(滋賀県所有本)
  • 員数 176点
  • 所有者 滋賀県
  • 所有者の所在地 大津市京町四丁目1-1
  • 所在地 県立琵琶湖博物館
  • 品質形状 紙本墨書
  • 時代 平安時代〜江戸時代
  • 説明

野洲市・御上(みかみ)神社の社家(しゃけ)に伝わり、近年、県立琵琶湖博物館の所蔵となった東寺文書の一部分。東寺文書はもと京都の教王護国寺(きょうおうごこくじ)(東寺)が作成・集積して保存していた約3万点の中世文書群であったが、江戸時代以降散逸し、現在では京都府立総合資料館所蔵「東寺百合(ひゃくごう)文書」(国宝)、京都大学総合博物館所蔵「教王護国寺文書」(重文)、東寺所蔵「東寺文書」(重文)などに別れて各所に存在している。滋賀県所有本も、江戸時代に東寺から流出したものであろう。
時代別の内訳は、平安時代1点、鎌倉・南北朝時代22点、室町・桃山時代87点、江戸時代66点となり、6割が中世文書である。内容は東寺領の領知や支配に関するもの、若狭国太良庄(たらのしょう)(福井県小浜市)、山城国上桂庄(かみかつらのしょう)・上下久世庄(くせのしょう)(京都市)など庄園の経営や末寺の支配に関わるもの、法会や伝法など宗教関係のものなど、バラエティーに富んでいる。
近江に関する古文書としては、近江国大国庄(おおくにのしょう)(愛荘町)、吉身庄(よしみのしょう)(守山市)、船木関(ふなきのせき)(高島市)などにかかるものが含まれており、地域史を解明する上でも貴重な史料として注目される。
滋賀県所有本は、各地に所在するいわゆる「東寺散逸文書」の中で最もまとまった古文書群であり、日本中世史、宗教史を研究するための一級史料である東寺文書の一部として、貴重な存在である。