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西河原遺跡群出土木簡(64点)

西河原遺跡群出土木簡(滋賀県所有)
  • 名称:西河原遺跡群出土木簡【にしがわらいせきぐんしゅつどもっかん】
  • 員数:64点
  • 所有者:滋賀県
  • 所有者の住所:大津市京町四丁目1-1
  • 所在地:県立安土城考古博物館
  • 品質形状:板地墨書
  • 時代:飛鳥時代(7世紀後半)~奈良時代(8世紀)
  • 説明

琵琶湖の南東岸部に位置する、野洲市(旧中主町)西河原周辺からは95点の木簡が出土し、都城(とじょう)を除く古代の地方木簡として、わが国有数の点数と内容を誇る。
滋賀県の所有するのは西河原宮ノ内遺跡、および湯ノ部遺跡からの出土品である。
制作年代は遺構や伴出遺物など考古学的知見から7~8世紀のものと推定される。中には「丙子年」「辛卯年」「庚子年」などの干支(かんし)年が明記されたものがあるが、それぞれ内容などから天武・持統・文武朝の年号に相当するものと考えてよく、わが国木簡の発生期にあたる7世紀の最古級史料群といえる。また、近江最古の古文書群でもある。
内容としては、のちの「出挙(すいこ)」制度につながるであろう「貸稲」についての記録がまとまっている。また「丙子年(676)」の年号を記載した「牒(ちょう)」形式の文書木簡が含まれるが、公式令(くしきりょう)に規定される「牒」形式の文書が大宝令制定以前に存在したことを示す最古の史料である。いずれの木簡も、律令国家形成史や古代古文書学の研究上第一級の史料群として、極めて貴重な存在である。

お問い合わせ
滋賀県文化スポーツ部文化財保護課
電話番号:077-528-4672
FAX番号:077-528-4956
メールアドレス:[email protected]