大雨や台風等の自然災害が発生した場合、命を守る行動を取ることが最優先であり、新型コロナウイルス感染症禍においても、感染を恐れることなく、危険な場所にいる方は避難することが原則です。
しかし、避難所は3つの密(密閉、密集、密接)が重なる感染のリスクが高い環境です。
そこで、平常時から以下の内容を確認し、災害時には一人ひとりが命を守り、感染拡大を防ぐ対策をとれるように備えていきましょう。
お住まいの市町が作成している ハザードマップ や 滋賀県防災情報マップ で、お住まいの地域の災害リスクを確認し、避難する必要がある場所なのか、あらかじめ確認しておくことが大切です。ご自宅で安全を確保できる場合は、ご自宅にとどまる、いわゆる在宅避難も検討しましょう。
滋賀県防災情報マップ:https://shiga-bousai.jp/dmap/top/index
避難は「難」を「避」けることであり、避難所へ避難することだけが避難ではありません。
そのため、避難先は必ずしもお住まいの市町が指定した避難所(小中学校や公民館等)だけではありません。避難所が過密状態になることを防ぐため、可能であれば、安全な親戚や知人宅への避難も検討しましょう。
また、感染症対策として、いつもより多くの避難所等を開設される可能性もあります。災害時には市町ホームページ等で最新情報を確認してください。
食料や飲料水、常備薬等の災害時の非常持ち出し品にマスク、アルコール消毒液、体温計、ウェットティッシュ、ビニール袋の感染症対策物品を追加して準備し、避難時には携行しましょう。
出典:内閣府(防災担当)・消防庁 (http://www.bousai.go.jp/pdf/colonapoint.pdf)
咳エチケット・マスク着用・手洗いなどの基本的な感染症対策を一人ひとりがしっかり行うことで、感染リスクを下げ、避難所での集団感染の発生を防ぎましょう。
出典:NIID国立感染症研究所
手洗い(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000334134.pdf)
咳エチケット(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000334136.pdf)
避難所は、密閉、密集、密接の3つの密が重なった感染症の感染リスクが高い環境です。
避難所においては、十分に換気を行い、人と人との間隔をなるべく広く確保し、3つの密を避ける行動を取りましょう。
お住まいの市町の避難所運営ガイドラインやマニュアルをご確認いただき、
感染症対策を講じた適切な避難所運営を行ってください。
【参考】
滋賀県では、避難所運営実務者向けの標準的な避難所運営ガイドラインを策定しています。