このページは、令和5年度当課事業を紹介するページです。
人と人とが豊かにつながる学校づくり共創事業では、教職員が児童生徒一人ひとりとのつながりを豊かにするとともに、子ども同士のつながり、教職員同士のつながり、学校と保護者・地域のつながりを豊かに築いていくという視点を大切にし、人権教育を基盤に据えた学校づくりを進めていくための支援を行っています。県内の小中学校(3校)を実践研究のベース校として指定し、アドバイザーである園田雅春先生(元大阪教育大学教授)、県教育委員会による訪問支援を行いながら人権教育の推進および自尊感情育成のための取組等を実施しています。
生きぬく力の礎育み事業とは、推進学区の関係者が子どもの課題や背景を共有し、課題解決に向けて連携・協働した実践活動を進める事業です。
2期8年の事業であり、子どもたち一人ひとりが大切にされ、安心して過ごすことのできる居場所づくり、自己有用感や自己効力感等を味わうことのできる出番づくりに取り組むことによって、生きぬく力の礎となる自尊感情を育むことをめざしています。
各推進学区で、取組を進めていただいていますが、推進学区事務局担当者が年に3回集まる事務局会や県内の校園所、関係機関の教職員等を対象とする交流研究会を実施しました。
今年度の事務局会では、事業説明やグループに分かれての情報交換や取組報告の他、県スクールソーシャルワークスーパーバイザーの小林美保子さんから「子どもへ関わる職種の連携体制のあり方について」、畿央大学教授の大久保賢一さんから「子どもたちの適応と成長を支えるポジティブ行動支援」と題して講演いただきました。
また、交流研究会は7月27日、28日、31日、8月2日の4日間、近江八幡会場・甲賀会場・大津会場・彦根会場の4カ所で開催しました。事業説明の後、県スクールソーシャルワークスーパーバイザーの上村文子さんから「困難な状況にある子どもへの支援について」のお話を聴いたり、異校種・他地域の教職員と小グループに分かれ情報交換をしたりしました。
この講座では、二年次教員が人権教育における基本的な内容を講義や演習をとおして学び、人権感覚と実践力、指導力を高めることをめざします。
6月23日に大津会場で、6月27日に近江八幡会場で講座を実施し、268名の参加がありました。年々、希望者が増え、会場いっぱいの参加者の中で実施しています。
講義と演習「自分を解放するための人権教育~部落問題学習を核として~」
土田光子さん(大阪多様性教育ネットワーク共同代表)
この講座では、学校の中でチームとして人権教育を推進するミドルリーダーの育成をめざしています。
7月26日・8月22日・11月20日の3回の講座をとおして、各班が課題別研究に取り組み、最終日には研究を発表しました。
課題別研究では、次の3つのコースに分かれました。
Aコース…教職員の人権感覚を高めるための方策
Bコース…一人ひとりの自尊感情を育み、互いに高め合う集団づくり
Cコース…個別的人権課題を通して実践的態度を育てる学習プログラム
1回目:講義と演習「学校における人権教育推進リーダーとなるために」
園田雅春さん(元大阪教育大学教授)
2・3回目:課題別研究での指導助言講師
神野ちどりさん(元東大阪市立枚岡東小学校長)
沖本和子さん(大阪多様性ネットワーク共同代表)
岡田耕治さん(大阪教育大学特任教授)