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教育長定例記者会見〔令和5年(2023年)3月16日〕

配布資料

概要

(教育長)

皆さんおはようございます。本日もどうぞよろしくお願いします。

県全体として、3月13日から、「マスクを外してよし!」という取扱いとなりましたので、本日の会見では、私は個人の判断でマスクを外しております。皆さんも、それぞれにご判断いただければと思います。

なお、学校現場につきましては、3月末までは、卒業式等の一部行事を除きまして、マスク着用を推奨する対応をお願いしておりますので、ご理解くださいますよう、改めて呼び掛けさせていただきたいと思います。県教育委員会としましては、今後も、子どもたちが安心して学校生活を過ごすことができることを第一に考え、取り組んでまいります。

2月22日に資料提供でお知らせしましたように、今年度実施されました全国商業高等学校協会が主催する検定試験において、県立八幡商業高等学校の情報処理科3年生の生徒が、全種目の検定試験で1級に合格され、9冠を達成された快挙につきまして、改めて称えさせていただきたいと思います。9冠を達成するのは毎年全国で60名ほど、八幡商業高校において8年ぶり2人目、滋賀県においては3人目の達成ということでございます。

この生徒は3月で八幡商業高校を卒業されましたが、次のステージでのご活躍を期待しております。八幡商業高校の後輩の皆さんも様々な取組に励んでおりますので、記者の皆様も今後の八幡商業高校の取組にもご注目いただければと思います。

配布資料を順に説明いたします。お配りしております資料2ページは、「令和5年3月から4月の広報事項」としまして、教育委員会としての行事予定を掲載しています。後日、資料提供による詳細のお知らせなどを予定しておりますので、本日お集まりの報道各社の皆様にも、取材等を通じて発信いただければ幸いに存じます。

続いて、本日は、話題提供3点を説明させていただきます。

 

まず1点目、お手元の資料の3ページをご覧ください。令和5年度のびわ湖フローティングスクールについてお知らせします。

新型コロナウイルス感染拡大のため、令和2年度からの3年間は、1日航海として実施してきましたが、令和5年度の児童学習航海は、全ての日程を1泊2日航海として実施することとします。4月19日水曜日に出航式を行い、令和5年度の航海をスタートします。

今回の判断の理由としましては、フローティングスクールにおいて「環境に主体的にかかわる力」と「人と豊かに関わる力」を子どもたちに十分に培うには、1泊2日の宿泊体験型の学習が必要であり、マスク着用の考え方など社会生活の在り方が見直されていること、そして、本県の教育活動においても、感染拡大の防止に努めつつも本来の姿に戻していく必要があると考えたためです。

このことについて県内の市町教育委員会に来年度の実施方法について意見を伺ったところ、1泊2日航海の再開について全ての市町教育委員会のご賛同をいただきました。加えて感染症法上の位置づけをはじめとする国の基本的対処方針の変更や、保健衛生の担当部局の意見等を参考にし、総合的に判断した結果、今回の決定といたしました。基本的な感染対策は継続しつつ、安心・安全で充実した航海を目指してまいりたいと考えています。

 

次に2点目、お手元の資料の5ページをご覧ください。県立彦根東高等学校の「彦根東サイエンス国際フォーラム2023」についてご説明します。

彦根東高校は、平成16年度に文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール事業」の研究指定を受け、18年間にわたり、世界で活躍できる優れた理数系人材の育成に取り組んできました。今年度から新たに、全国の国公立高で唯一、文部科学省の「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」のカリキュラム開発拠点校に指定され、世界の高校、大学、企業等と連携しながら、文理融合の高度で先進的なカリキュラム開発に取り組んでいます。

その取組の一環としまして、昨年度に引き続き、3月22日(水)、23日(木)に、「彦根東サイエンス国際フォーラム2023」を開催します。彦根東高校の生徒の皆さんが、世界の高校生と英語で対話し、科学的課題研究や探究学習の成果を発表し、交流に取り組んでいただきます。

海外連携校であるインド、インドネシア、中国、オーストラリア、また東京にある国内連携校のインド系インターナショナル・スクールと一緒に、グローバルな社会課題やSDGs、環境問題等について、英語で討論や意見交換を行うことにより、将来、世界の人々と協働しながら活躍できるイノベーティブなグローバル人材の育成を目指します。

第1日目は、開会式、大阪大学の永井健治名誉教授による基調講演、課題研究発表等を実施し、第2日目は、分科会や閉会式等を実施します。

今回の国際フォーラムには、インドとインドネシアの高校、東京のインド系インターナショナル・スクールには来校していただき、中国とオーストラリアの高校には、オンラインで参加いただき、「ハイブリッド型」で国際会議を開催する予定です。

日本、インド、中国、インドネシア、オーストラリアの太平洋を囲む国や地域の高校生たちが、グローバルな諸課題や文化などについて意見交換するとともに、科学的な課題研究の成果を発表し合う貴重な経験を共有することによって、将来、世界を舞台にサスティナブルな社会づくりに参画するグローバル・リーダーとして育っていってくれることを期待します。

本日は、彦根東高等学校から、スーパーサイエンスコース2年生の生徒にお越しいただいています。ひと言お願いします。

 

(彦根東高等学校生徒)

皆さんこんにちは。私たちは1年間、大学の先生方の指導を受けながら、科学、物理、生物、地学、数学の分野に分かれて研究に取り組んできました。研究の進め方も分からず、論文をまともに書いたことのない状態からのスタートでしたが、先生方の熱心なサポートもあり、伸び伸びと研究を進めることができました。2月の研究成果発表会では、大学の先生方に、データの扱い方から大学の範囲に踏み込んだことまで、幅広くアドバイスをいただきました。

そして、今回の国際フォーラムで海外校の生徒に向けて私たちの研究内容を発表します。そのため、現在私たちは、英語で研究内容の様子を書いて、ALTの先生方と研究発表の練習をしています。1年生も国際フォーラムに向けて、プラスチックゴミや水環境など地球規模で問題となっていることについての研究成果を発表します。このように国際フォーラムは英語力を高めるだけでなく、国際的な問題意識を持つきっかけになると私は確信しています。

昨年はリモートのみの開催でしたが、今年は、インド、インドネシア、東京のインターナショナル・スクールの生徒が実際に来校されます。そのため、より深い文化交流や彦根を知ってもらう良い機会と思っています。オーストラリアや中国の連携校は昨年と同様、オンラインでの開催となりますが、会話を通して、これからの課題に対して意見を交流できることを楽しみにしています。

ぜひ皆さんには、彦根東高校にお越しいただき、様々なバックグラウンドを持つ高校生同士が、地球の未来について話し合う様子を取材していただきたいです。よろしくお願いします。

 

(教育長)

どうもありがとうございました。彦根東高校では、ICTを活用し、積極的に海外の高校と協働し、先進的な取組を継続しておられますので、ぜひ皆様にも取材を通して広くお伝えいただければ幸いでございます。

 

続いて3点目、「伊香高等学校 魅力化シンポジウム」についてご説明します。お手元の資料の6ページをご覧ください。

県立伊香高等学校は滋賀県の最も北にあり、旧伊香郡民3万人の心を一つにして創設された歴史を持つ地域に根差した県立高校で、今年で創立126年目を迎えました。現在は普通科3クラスの小規模校ですが、特進クラス、地域文化コース、自然環境コース、スポーツ健康コースといった4つの類型があり、生徒たちはそれぞれの興味関心や進路希望に応じて選択し、学んでいます。

また、部活動も盛んに行われており、なかでも、柔道部は「2025わたSHIGA輝く国スポ障スポ」の強化拠点校として、硬式野球部は過去5回の甲子園出場経験をもとに古豪復活を目指して活動しており、地元の方々からも熱い期待と応援をいただいています。

伊香高校は今年度4月より「県立学校魅力化推進事業」のモデル校に指定され、地域と連携した魅力ある学校づくり「伊香高 Go Beyondプロジェクト ~超えてゆけ☆~」に取り組んできました。今回開催します「魅力化シンポジウム」は、その取組内容と現在の学校の様子を広くお知らせすることによって、地域の皆さんとともに今後の伊香高校の魅力化について考えていくものでございます。

「魅力化推進事業」初年度にあたる今年度は、地域連携コーディネーターを配置し、地域と高校をつないで、コース別学習や「総合的な探究の時間」で、地域をフィールドにした学習を展開してきました。学校を飛び出して地域の方々と接し、地域資源に触れて新たな気づきを得ることで、生徒たちはいきいきと学習をしております。

今回のシンポジウムでは、第1部を「伊香高のイマ」と題し、その取組内容や現在の学校の様子を生徒発表やスライド、動画を交えてお知らせします。第2部では「伊香高のミライ」と題してパネルディスカッションを行います。パネラーは、地域でまちづくり活動をされている方や長浜市の政策デザインに携わっていらっしゃる方、伊香高校の生徒会長、同窓生、職員代表です。地域連携コーディネーターの進行で「高校と地域がともに未来を創るためにできること」について、意見交流をします。また、会場ロビーでは、文化部の作品展示やボランティアサークル「SOUND会」「花いっぱいサークル」の活動紹介等をしています。

本日は、伊香高等学校から校長先生に来ていただいております。ひと言お願いします。

(伊香高等学校 校長)

年度当初から、「伊香高 Go Beyondプロジェクト ~超えてゆけ☆~」を合言葉に事業を行ってまいりました。今回のシンポジウムでは、合言葉を副題にしてやらせていただこうと思っております。2部構成となっておりまして、第1部は、「伊香高のイマ」として、地域の方々に現在の活動を知っていただこうと考えております。第2部は、「伊香高のミライ」とし、生徒と地域に根差す関係機関の方々でパネルディスカッションをしていただきます。

伊香高校がある長浜市の北部地域は、伊香高校の卒業生の方々が多く活躍しておられます。卒業生をはじめとする地域の方々に、伊香高校が今後どのような方向性で発展しようとしているのかを聞いていただく場として、また、ご意見をいただく場としてシンポジウムを実施したいと思っております。今回、伊香高校を応援していただける方でしたら、どなたでも参加していただけます。多くのご参加をお待ちしております。

 

(教育長)

どうもありがとうございました。滋賀県内でも人口減少が進んでいる北部地域においては、高校と地域の連携が非常に大切で、高校の魅力化につながると思っております。来年度以降は、北部地域の豊かな自然環境や森林資源を有効に活用した学びや、生徒たちの生きる力を地域とともに育むための新しい仕組みづくりに取り組んでいく予定をしております。そのためにも、今回のシンポジウムでは、広く地域の方々と意見交換をし、伊香高等学校への応援をいただきたいと思っています。報道機関の皆様には、ぜひ取材をとおして、広くお伝えいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 

(毎日新聞)

「湖の子」学習航海について、4年ぶりの宿泊航海に対する教育長のお気持ちやご感想をいただきたいです。また、宿泊航海が不安というお子さんや親御さん、先生方がいらっしゃった場合の対応はどのようにされるのか教えてください。

 

(教育長)

私は、びわ湖フローティングスクールは滋賀県が日本あるいは世界に誇る素晴らしい学習プログラムだと思っております。ただ、このプログラムを子どもたちにしっかりと体験してもらうには、1泊2日で充実した航海をすることが必要と思っております。今回、1泊2日でさせていただくことについては、すごく嬉しく思っております。小学校5年生になる皆さん、そして、その後に続く皆さんにも、今までにない体験をしていただいて、琵琶湖をはじめとする環境のことを学び、他の学校の皆さんと交流することで、何か新しいものを見つけていただきたいと思っております。そして、そのような機会になる航海にしていきたいと考えております。

子どもの様々な事情で、1泊2日は難しいと思われる保護者の方がおられるかもしれません。例えば、日帰りだったら行けるという場合であれば、1日だけ乗船されて、夜は自宅に帰っていただくなど、できるだけ弾力的に考えていきたいと思っています。できるだけ多くの小学校5年生に、この体験をしていただきたいので、工夫をして実施したいと考えております。コロナ以前の過去においても、子どもの体調などにより、こういった事例があったと聞いております。

 

(毎日新聞)

宿泊せずに船を降りて、翌日にまた乗船することも可能ですか。

 

(教育長)

そこは、子どもの状況に応じて対応します。保護者の方に港まで送迎をしていただく必要がありますが、宿泊中は停泊しておりますので、1日目に船から降りていただいて、翌朝に乗船いただくことも可能です。

 

(中日新聞)

「湖の子」について、先程、感染拡大に努めつつ基本的な対策を行うとおっしゃいましたが、具体的にどういう対策を考えておられますか。

 

(教育長)

新型コロナウイルス感染症の対策では、換気することが大切ですので、船の宿泊室やシャワー室等で以前よりも強力に換気できるようにさせていただきました。船内ですので一定は密になりますが、できるだけ密を回避するように活動や宿泊の工夫を考えています。例えば、他の部屋を活用するなどして、各部屋の定員よりも少ない人数で宿泊するようにし、児童間の距離が取れるような工夫をしたり、飛沫防止のための設備を用意したりしております。また、乗船所員を増やすことで、きめ細かな対応ができるように努めます。

 

(中日新聞)

船内の活動中は、マスクの着用を求めるのですか。

 

(教育長)

4月以降のマスクの着用については、本日、各紙で報じられているように、明日に文部科学省からマスク着用にかかる通知があると聞いていますが、それに基づいて基本的な対応をしていくことになると思います。例えば、乗船港までバスで移動する学校がありますが、混雑するバスの車内ではマスクを着用した方がよいとの通知内容であれば、そのようにしていくと思います。対応については国の通知を見て、県としての考え方を示していきたいと思います。

 

(朝日新聞)

「湖の子」について、先ほど教育長は総合的に判断したと言われましたが、改めてご説明いただけますか。

 

(教育長)

一つは、「湖の子」の学習の目的である環境についてしっかりと学び、人と人とが交流をする体験をするためには、1泊2日の方が望ましいということです。もう一つは、市町教育委員会の皆さんにご意見をお聞きして、1泊2日の航海の再開について賛同をいただいたことです。そして、国の感染症への基本的な対処方針が示されたことを受け、感染対策をとった上で、1泊2日で実施しても差し支えないと、健康医療福祉部等から意見をいただきましたので、それらを総合的に判断したということであります。

 

(朝日新聞)

今回の決定に至るまでには、参加する子どもの声や、その保護者の声はお聞きになりましたか。

 

(教育長)

少し前に子ども県議会の振り返り交流会があり、私も参加させていただきました。そこに来ていた複数の小学校5年生の子どもたちから、「1泊2日で実施してほしい。」や「少し時間が短くて、十分な体験や交流ができなかったのが残念だ。」という声があり、1泊2日で実施することへの子どもたちの希望を感じたところでございます。

 

(びわ湖フローティングスクール所長)

フローティングスクールでは、毎年、運営懇話会を実施し、保護者や社会教育の関係者、保護者代表の方等から意見を聞く機会があります。会議の中で、保護者側から、感染状況を見て、1泊2日の航海を実施してほしいという意見をいただいており、参考にさせていただきました。

(朝日新聞)

次年度の対象になる学校数、児童数を教えて下さい。期間は4月19日にスタートして、2月19日が最後ということでよろしいですか。

 

(びわ湖フローティングスクール所長)

令和5年度は、全102回の児童学習航海を予定しており、236校、13,521人が乗船する予定です。期間は、4月19日から、2月20日火曜日までの予定です。

 

(京都新聞)

「湖の子」でのマスクの着用について確認をさせていただきます。文部科学省からの通知を受けて、県として「湖の子」でのマスク着用の仕方について方針を出されるということでよかったでしょうか。

 

(教育長)

校外学習でのマスク着用の扱いや、修学旅行での扱い、宿泊を伴う活動での扱いなど、通知にどのような記載があるかを見た上で対応をさせていただくということになります。ただ、先生も子どももマスクを外すことが基本との新聞報道がありましたが、外したくないという子どもや保護者の思いがあれば、尊重しなければならないと思います。マスクを外す子どもが徐々に増えると想像していますので、無理やりマスクの着脱を求めることがないように意識してやっていく必要があると思います。外しても差し支えなく、付けても良いという話です。

 

(京都新聞)

今は、コロナの感染者数が少なくなっていますが、これから必ず感染の波がくるだろうと言われています。その場合、日帰りに戻す可能性はあるのでしょうか。

 

(教育長)

すごく悩ましいところだと思います。全ての5年生の子どもに、同じ体験をさせてあげたいというのは強く思っていますので、できる限り工夫しながら1泊2日を続けたいと思います。ただ、今後どんな感染状況となるのか分からないところがありますので、その状況を見て判断をさせていただこうと思っております。

 

(京都新聞)

他に宿泊を伴う校外学習として、「やまのこ」や修学旅行があると思いますが、来年度は基本的に行うということですか。

 

(教育長)

修学旅行は、感染対策を工夫しながら、既に令和4年度も多くの学校で宿泊を伴う修学旅行を実施しておりますので、より様々な形で充実させていくと考えております。「やまのこ」は、日帰りでの実施や宿泊での実施など、それぞれの学校で工夫して行っていただいていると思っております。

 

(京都新聞)

彦根東高校の国際フォーラムについては、一般の方の来場はできますか。

 

(彦根東高等学校教頭)

事前に連絡いただくことになりますが、ぜひご参加いただきたいと思います。保護者の方や、地域の関係機関の皆様にもご案内を出しているところです。体育館をはじめとして会場はいくつかに分かれて行い、密にならないようにし、十分に換気をした上で開催する予定です。

 

(朝日新聞)

彦根東高校の国際フォーラムでは、インドとインドネシア、国内インターナショナル・スクールから来校されるとのことですが、各校の人数と所在の都市名をお願いします。

 

(彦根東高等学校教頭)

インドのシュリ・ラム・スクールからは、生徒8名と引率者2名で、所在地はニューデリーです。インドネシアのカニサス・ハイスクールからは、生徒5名と引率2名で、所在地はジャカルタです。東京にあるグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールからは、生徒16名と引率者の2名で、所在地は江戸川区です。

 

(朝日新聞)

高校入試の出願、受検状況を見ると、県内でかなり偏りがあったかと思います。これについてどのように見てらっしゃいますか。

 

(教育長)

一部を除いて県南部の学校の倍率が高く、生徒はそれぞれの学校の特色などを考えて、自分の行きたい学校を選んでいると思います。中学3年生が公立高校に行っていただける定員を用意しておりますので、倍率の高い学校がありますと、募集定員に満たない学校も出てきます。ただ、募集定員に満たない中でも、この学校で学びたいという生徒に、それぞれの学校の特色を考えて、しっかりとした教育機会を提供することが我々の役目だと思っております。

 

(朝日新聞)

石山高校の音楽学科についてですが、公立高校で音楽学科というのは、かなりユニークだと思います。ここに受検希望者がなかったということですが、どうお考えで考えですか。今後、石山高校の音楽学科についてはどのような対応をされていくのでしょうか。

 

(教育長)

石山高校は、県立高校で唯一、音楽学科を設置した歴史のある学校で、多くの音楽家等を輩出してきました。非常に特色ある取組ですので、ぜひとも続けていきたいと思っています。

ただ、石山高校音楽学科の魅力が、まだまだいろんな人に知られていないのではないかと思っております。令和5年度は、びわ湖ホールで定期演奏会を実施し、石山高校の音楽学科の魅力を発信していきたいと思っています。一般入試の志願者が0人ではありましたが、特色選抜で受検された19名が入学されます。19名の方には、ぜひ石山高校で音楽をしっかり勉強していただきたいと思っています。さらなる魅力をどのように高めるのかは、令和5年度においても、しっかりと考えていきます。

 

(朝日新聞)

先日、子どもの自殺が過去最多と報じられました。滋賀県では、子どもの自殺についてどのような状況で、どんな認識で、どんな対応をとられていこうと考えていますか。

 

(教育長)

先日、全国の数字が報道されましたが、警察庁の自殺の調査の統計を厚生労働省が発表されたもので、滋賀県の数字は公表されていません。中学生、高校生、そして小学生も自殺をされたことに対して、教育長としては大変重く受け止めています。

様々なことに悩む小中高校生がいるということですので、その子どもたちの悩みにしっかり寄り添えるような学校にしていくことが必要です。学校になかなか相談できない子どももいるかもしれませんので、SNSや電話等、いろんな形の相談窓口があることをしっかりと子どもたちに伝えていきたいと思います。誰かに相談して、自分の悩みを打ち明けて、悩みの解決に向けて頑張ってもらえる取組をしていくことが必要と思っています。

また、学校においては、先生方が時間などに余裕を持ちながら、子どもたちをしっかりと見ていただくことも大切だと思っています。自殺の原因は様々ありまして、家庭の問題、学力の問題などとの分析を聞いておりますが、そういった問題について相談できる体制を作ることが大切だと考えております。

お問い合わせ
教育委員会事務局 教育総務課
電話番号:077-528-4512
FAX番号:077-528-4950
メールアドレス:[email protected]
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