(教育長)
皆さんおはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆さんもご存知のように、先般行われました第104回全国高等学校野球選手権大会におきまして、滋賀県代表で出場された近江高校の活躍は記憶に新しいところでございます。私は甲子園へ観戦に行けませんでしたが、テレビ等で応援させていただきました。近江高校は、春の選抜で準優勝と大変重圧のかかる中ではありましたけれども、2年連続、夏の甲子園でベスト4に輝かれました。滋賀県代表として誇りを持って一戦一戦、全力を尽くして「近江ブルー」で甲子園球場を彩った近江高校の活躍を心よりお祝い申し上げます。
また、今年はインターハイが四国で行われました。滋賀県の多くの高校生が、四国で活躍していただきました。1位になった選手の皆さんもおられます。比叡山高校の柔道の選手、大津商業のアーチェリーの選手、堅田高校のウエイトリフティングの選手などが、高校ナンバーワンに輝かれました。2025年の国民スポーツ大会に向けて、より一層の盛り上がりを期待しているところでございます。
まだ8月ではございますが、学校では2学期を開始されたところもございます。まだまだ暑い日の中でのスタートとなります。夏休みが始まる少し前から、新型コロナウイルス感染症の第7波が始まりまして、10歳代以下の子どもの感染も非常に多くなりました。
8月は過去最多の感染者数を記録するなど、夏休みの期間中におきましても、感染症対策を徹底していただいたところでございます。新学期にあたり、学校における感染症対策の留意点に関して、改めて児童生徒の学びの保障に向けて必要な感染対策に取り組んでいただくよう、各市町教育委員会や県立学校に通知を発出し、周知したところでございます。
2学期は各学校で行事の多い時期ですが、今後も感染症対策に関わる関係部局と連携し、学校現場で子どもの学びがしっかりと保障されるとともに、感染症対策が取られるよう努めてまいります。
それでは、本日の配布資料に基づいて説明いたします。配布資料の2ページから3ページは、8月から9月にかけての県教育委員会の広報事項をお知らせしております。後日、資料提供による詳細のお知らせなども予定しておりますので、ぜひ取材等を通じて発信していただければ幸いでございます。引き続き、新型コロナウイルス感染症の状況により、行事が中止、延期になる場合もございますので、取材の際には事前のお問い合わせをよろしくお願いいたします。
それでは、本日は話題提供を1件お伝えいたします。
「びわ湖フローティングスクール『うみのこ』児童学習航海60万人乗船達成 記念行事」についてご説明します。
びわ湖フローティングスクールは1983年、昭和58年にスタートしました。39年経ち、40年目を迎えているところでございます。平成元年に10万人、平成27年には50万人を達成して、この8月に児童数がいよいよ60万人となる予定でございます。
「うみのこ」は、就航以来、県内の全ての小学5年生が学ぶという滋賀の小学校の体験活動の大きな柱として取り組んでまいりました。就航翌年の昭和59年には、当時の皇太子殿下および妃殿下にご乗船いただきました。平成13年には秋篠宮同妃両殿下にご視察いただいたところでございます。また、平成24年には第5回海洋立国推進功労者表彰にて、内閣総理大臣表彰を受賞しました。
びわ湖フローティングスクールでは、びわ湖を中心とする様々な環境学習や、船内活動を通して、びわ湖を愛する心や人との関わりを大切にする心を育んできました。「うみのこ」で過ごした時間は、多くの県民の共通の思い出として大切にされており、親子で乗船したというご家庭も増えてきているところです。子どもたちに話を聞きますと、中学校や高等学校に進学したときに、「うみのこ」での出会いが一つの思い出になって、友達づくりにつながったこともあるようです。
平成30年6月からは、2代目「うみのこ」での航海がスタートしました。現在は、感染症対策を取りながら1日航海となっています。令和2年から3年続けて、1日航海となっておりますが、タブレット端末等のICTを活用した、新しい琵琶湖学習にも取り組んでいるところでございます。
そして明日、8月26日(金曜日)に児童学習航海が60万人達成となる予定となり、大津港で記念行事を実施する予定でございます。記念行事の参加校は、第43回乗船校の栗東市立金勝小学校と大宝小学校、学習船「うみのこ」の船長さん、私など、約175名程度が参加し、記念撮影や代表者の挨拶などを予定しております。その後、子どもたちがスカーフを振る中、学習船「うみのこ」が大津港から出港します。
この滋賀が誇るフローティングスクールの記念すべき機会に、報道各社の皆様には、ぜひ取材いただきたく存じますので、よろしくお願いします。
また、滋賀県と包括的連携協定締結企業のセブン-イレブン・ジャパン様において、60万人乗船達成を記念して、令和3年1月に続く、第2弾となる「うみのこ」カレーが発売される予定です。8月30日(火曜日)の午後に、記者発表を行うと聞いておりますので、そちらも取材等いただいて、皆で「うみのこ」を未来へつなぐ機運が盛り上がるよう、取材をよろしくお願いいたします。
私からの話題提供は以上でございます。本日もよろしくお願いいたします。
(京都新聞)
「うみのこ」について、現在コロナ対策で宿泊せずに1日ということですが、宿泊の再開の見通しはありますか。
(教育長)
新型コロナウイルス感染症の状況がどうなるのかが、一番大きな判断材料になると思います。コロナ禍でもいろんな学びを続けていく取組を行っていますが、船での宿泊となると、ホテルや旅館等の宿泊と条件が異なります。できる限りの感染症対策をしても、保護者の皆さんの不安もあると思いますので、コロナが収束に向かっていくことが、1泊2日の航海のスタートを切れる状況と認識しています。1日も早く1泊2日でできるように願っているとしかお答えできない状況です。
(京都新聞)
冒頭の御説明は、2学期開始に合わせてコロナに関係する留意点を出されたということでしょうか。1学期との大きな変更点などはありますか。
(教育長)
学びの保障のために基本的な感染対策が重要ですので、しっかりと感染症対策に取り組んでいただきます。また、休み明けということで、子どもたちが不安に思ったり、ストレスを感じたりすると思いますので、その点について学校全体でしっかりとご対応いただきたいということでございます。
なお、家庭内感染の場合については、臨時休業をせずに対応するなどの留意点があります。細かい点は、担当課にお尋ねください。また、9月もまだ暑い日がありますので、マスクにつきましては、熱中症対策との関係をしっかりと対応していくことが大切だと感じております。基本的に、大きく学校の行事等を変更するような対応をとる予定は今のところございません。
(共同通信)
「うみのこ」の船は、本来何人ぐらいの定員なのか、コロナによってどれぐらいに制限しているとか教えてください。
(びわ湖フローティングスクール)
定員は180人ですが、1回の乗船人数を減らして、その分、航海数を増やしています。現在、約140人前後、また特別支援学校が乗る場合は、さらに減らして120人前後ぐらいになるように各市町教育委員会に組み合わせをお願いしているところです。
(共同通信)
ここ3年ぐらい1日航海になっているということで、本来の1泊2日からできなくなった活動について具体的な事例を教えてください。
(教育長)
活動時間が短くなり、子どもたちからもう少し活動したいという声は聞いています。具体的に減っている活動等の説明は担当所属からいたします。
(びわ湖フローティングスクール)
日帰り航海でも、環境学習を中心にプログラムを組んでいます。取り組めない活動は、「夕べの集い」などの交流活動や、1日目のウォークラリーなどの寄港地での活動です。また、夕食や朝食など、食事の数も少なくなっています。
(京都新聞)
7月に安倍元総理の通夜や家族葬が行われた際に、他の教育委員会で学校に半旗掲揚を要請したとの報道がありましたが、県教育委員会や県内市町教育委員会でそのような要請をされたとことは把握していますか。
(教育長)
県教育委員会から、各県立学校に対して半旗の掲揚を指示したことはございません。また、今のところ県立学校で半旗を掲揚した話を聞いてはおりませんので、ないということだと思います。市町の全ての小・中学校については把握できておりませんが、県立学校についてはそういう状況です。
(京都新聞)
ある教育委員会が各学校の判断に委ねるような形をとっていたことがあったようですが、政治的に配慮が要りそうな判断を各学校に丸投げするやり方について、ご見解はありますか。
(教育長)
半旗掲揚などについては、学校の判断ではなく、滋賀県教育委員会や滋賀県としてどうするのかを判断して、統一的にやるべきことだと思っています。学校の判断に委ねる解釈を取るつもりはございません。普段、日の丸を学校で掲げていただいていますが、半旗を掲揚しなくてもよいと指示するのは変な話でして、取扱いを変更するときに指示をするべきものだと思っています。どの県が、学校の判断に委ねるとご判断しているかは存じ上げません。
(京都新聞)
国旗の掲揚などに関しては、県なり市町の単位で統一した動き方をするのが基本という認識ですか。
(教育長)
文部科学省から、何らかの通知や連絡があったときにどう対応するかということだと思います。9月の終わり頃に国葬があるようですが、今のところ連絡等もありませんので、特に対応をどうするかを決めているわけではございません。