病害虫発生予報とは、農作物に害を与える病害虫の発生する時期や量を、各種データをもとに定期的に予想するものです。
予報には、病害虫の発生する時期(発生時期)と発生する量(発生量)が予想されています。
また、予想の根拠と病害虫を防除するのに注意すべき事項が書かれています。
発生時期は次の5段階で予想されます。
発生量も次の5段階で予想されますが、過去10年の発生量分布具合によって、順位付けも参考にして予想する場合もあります。
発生時期 | 内容 |
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早い | 過去10年間の平均値より6日以上早い発生 |
やや早い | 過去10年間の平均値より3日〜5日早い発生 |
平年並 | おおむね平年と同じで、2日早い〜2日遅い発生 |
やや遅い | 過去10年間の平均値より3日〜5日遅い発生 |
遅い | 過去10年間の平均値より6日以上遅い発生 |
発生量 | 内容 |
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平年並 | 平年値を中心として40%の度数の入る幅 |
やや多い・やや少ない | 平年並の外側20%の度数の入る幅 |
多い・少ない | 上記3者の外側10%の度数の入る幅 |
毎年発生の多い病害虫は、発生の多いことが平年並となるので、予想が平年並でも被害が出る場合があります。
逆に、毎年発生が少なく、被害もでない病害虫の場合は、少し発生が多くなれば、被害が出るほどの水準ではなくても、多いと予想されます。
予報を有効に活用していただくために、その害虫が普段からどれくらい発生しているのか、そのときにどのくらいの被害がでたのかなどをよく思い出して利用してください。